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週刊地震情報 2023.4.16 島根県東部の地震で7年ぶりに震度3を観測

2023/04/16 10:43 ウェザーニュース

この1週間で国内で観測された有感地震の回数は前週と大きくは変わらない水準です。

関東から北海道にかけての太平洋側で地震の発生が多く、西日本の陸域でも地震は散発的に起きています。震度3以上の地震は3回発生しました。(4月10日~16日10時の集計)

国内:島根県東部でM3.9の地震発生

島根県東部の地震
12日(水)12時54分頃、島根県東部を震源とするマグニチュード3.9、深さ8kmと推定される地震が発生しました。この地震で島根県雲南市で最大震度3、島根県出雲市や飯南町などで震度2の揺れを観測しています。

島根県東部を震源とする地震で震度3以上を観測するのは2016年1月以来、約7年ぶりです。地震のメカニズムは横ずれ型に近いタイプと解析されています。

島根県東部では沿岸部の宍道(鹿島)断層が知られています。今回の地震があった内陸部では既知の活断層はないものの、1978年にはマグニチュード6.1の強い地震が発生し、震央に近い地域では建物や道路などの被害が出ました。

世界:インドネシアでM7.0の深発地震

世界のM4.5以上の地震(USGSホームページ引用/ウェザーニュース加工)
アメリカ地質調査所の解析によるマグニチュード6以上の地震は2回発生しました。最も大きな地震はインドネシアで発生したマグニチュード7.0です。

日本時間の14日(金)夕方、インドネシアのジャワ海を震源とするマグニチュード7.0、深さ約594kmと推定される地震が発生しました。地震のメカニズムは北北東ー南南西方向に張力軸を持つ正断層型と解析されています。

地震の規模が大きかったものの、深さが非常に深いいわゆる「深発地震」だったため、大きな揺れに見舞われたり津波が発生することはありませんでした。

インドネシアはプレート境界に近いインド洋側で巨大地震の発生が多く、ジャワ海のマグニチュード7クラスの地震はそれほど多くありません。今回と似たような深発地震では2007年にマグニチュード7.5、深さ約280kmの地震が起きています。

参考資料など

※日本国内の震源・震度の情報は特に記載が無ければ気象庁より。海外の震源情報は特に記載が無ければアメリカ地質調査所(USGS)より。発表機関により震源情報に差が生じることがあります。