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12日(水)〜13日(木)は空気のキレイ度が低下 要因のひとつに黄砂

2023/04/13 13:07 ウェザーニュース

12日(水)から今日13日(木)にかけて日本の広範囲に黄砂が飛来しました。今朝は東京でも2年ぶりに観測され、空がかすんでいると感じた方も多いと思います。

そこで、空気のキレイ度にどのような変化があるのか調べてみました。

10日(月)と比較してキレイ度が低下

CII:値が高いほど空気がきれいなことを表す
黄砂やPM2.5などの大気汚染物質の監視や予測を行っている、ウェザーニュース予報センターの解析によると、大気汚染物質の少なさを表す指数(CII:Clean aIr Index)は、4月13日(木)朝0〜6時の全国平均は0.79でした。

4月10日(月)の同時刻の値0.84と比較すると0.05ポイント下回り、キレイ度が低下する結果となりました。

(CIIは、オゾンやPM2.5などの大気汚染物質の少なさを表す指数で、NICT-情報通信研究機構による計算式をもとにウェザーニュースが独自で算出しています。値が高いほど空気がきれいなことを表しています。)

福岡は12日(水)の午前中に空気キレイ度が急降下

福岡の1時間ごとの空気キレイ度
また、福岡の空気キレイ度の変化を1時間ごとにみてみました。

4月10日(月)以降0.8〜0.9前後を保ち、空気がキレイな時間帯が続いているのがわかります。

その後、12日(水)の午前中になると空気のキレイ度が低下。5時に0.9あった値が10時には0.65まで急降下しました。ちょうど気象庁が黄砂の観測を発表したのは12日(水)9時40分でした。

春〜初夏は空気が汚れやすい季節

空気のキレイ度低下の要因のひとつとして、「黄砂」や「光化学スモッグ」が挙げられます。

12日(水)から13日(木)にかけて、大陸のゴビ砂漠で巻き上げられた黄砂が上空の西風に乗って日本付近に飛来しました。12日(水)午前中に福岡・広島で黄砂が観測され、その後札幌・仙台・新潟・東京・名古屋・大阪・高松・鹿児島でも観測が発表されました。

また、紫外線が強く気温が高い時に発生する光化学スモッグは、4月から10月にかけて発生し、特に5月から8月が多いとされ、これからの時期注意が必要です。

ウェザーニュースは、今後も黄砂や空気のキレイ度(CII)の観測など、大気環境の監視にも注力し随時情報提供していきます。

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