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今年の桜は早かった 全国22地点で史上最も早い開花

2023/04/12 09:59 ウェザーニュース

今年は3月の気温が高く、各地で平年より早く桜が開花しました。東京・靖国神社では2020年や2021年と並び観測史上最も早い開花となりました。

すでに桜シーズンが終了している東日本や西日本のウェザーリポーターの皆さんと一緒に、今年の桜を振り返ります。

東北〜九州で平年より早く開花

ウェザーニュースアプリの利用者に開花の時期について調査を行ったところ、全体の約9割(89.9%)が「早かった」と回答しています。関東や九州ではは9割超の方が「早かった」と回答し、他のエリアより割合が高い結果となりました。昨年は「早かった」の割合が約半数(46.7%)でしたので、今年は桜の開花が早かったと感じた方が多かったことがわかります。

今年は全国に先駆けて3/14に東京・靖国神社で桜の開花発表があり、その後東日本や西日本の各地で続々と開花しました。4/12現在、桜前線は津軽海峡を越えとうとう北海道に到達しています。

開花時期は東北から四国のすべての都道府県で平年より早く、九州も平年より遅い開花となったところはありませんでした。また、過去最も早く開花となった地点は22地点にのぼります。

春の記録的な高温で開花が早まった

桜の花芽(成長すると花になる芽)は前年の夏に作られ、晩秋から初冬にかけて寒い冬を越すために休眠に入ります。その後、真冬に一定期間、厳しい寒さにさらされた後に気温がグッと高まった段階で休眠から目覚めます。これを「休眠打破(きゅうみんだは)」といい、開花に向けて成長が再開します。

つぼみの成長が再開した後も、気温の影響を大きく受けます。春にかけて気温が上昇するに従って花芽が成長し、日最高気温の積算が一定の値に達すると開花します。つまり、休眠から目覚めた花芽が成長を再開してからは、暖かくなるほど開花が早まるのです。

この冬は1月下旬に全国的に平年を下回る厳しい寒さとなったため、桜の花芽の休眠打破は全国的に十分に行われたと考えられます。2月の終わり頃から暖かな空気が流れ込みやすくなり、3月は全国的に記録的な高温が続きました。この暖かさに促されて桜の開花が一気に進み、各地で開花が早まったと考えられます。

お花見タイミングは7割弱が「ばっちり」

アプリの利用者に「お花見のタイミングはどうだったか」についても調査したところ、「見頃前だった」が8.4%、「ばっちり」が66.3%、「見頃を過ぎてた」が25.3%の結果となりました。去年と比較すると「見頃を過ぎてた」の割合が5.7ポイント増えていました。

多くの方が見頃ピーク時にお花見を楽しめたようですが、桜の開花が平年より早く一気に進んでしまったため、見頃タイミングを逃してしまった方も多かったようです。

寄せられたコメントには「あっという間に開花、満開」「開花が早かったが満開になってから長く楽しめた」というものが多くありました。
» 関連記事 「桜吹雪」去年より1週間早い?

みなさんは今年の桜を存分に満喫できたでしょうか。この先は北海道で桜が開花していきます。来年以降も、寒い冬を耐えて咲き誇る桜を楽しみにしたいですね。

さらに詳しい今年の桜のまとめは5月頃に発表します。
» 花見・桜名所情報や届いた桜のリポートを見る

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調査概要
質問:開花の時期は?/お花見のタイミングはどうだった?
調査日:2023年4月5日(水)〜6日(木)/2023年4月6日(木)〜7日(金)
回答者数:7,012人/6,448人
回答項目:早かった、遅かった、その他、わからないから1つ選択/見頃前だった、ばっちり、見頃を過ぎてたから1つ選択