3月は平常の状態が継続
3月の南米沖・エルニーニョ監視海域の海面水温の基準値からの差は+0.4℃で、基準値に近い値でした。海洋表層の水温は西部と東部で平年より高くなっています。
また、太平洋赤道域の日付変更線付近の対流活動は平年より不活発で、中部の大気下層の東風(貿易風)は平年並みです。
このような大気と海洋の状態はエルニーニョ現象もラニーニャ現象も発生していない、平常の状態であることを示しています。
また、太平洋赤道域の日付変更線付近の対流活動は平年より不活発で、中部の大気下層の東風(貿易風)は平年並みです。
このような大気と海洋の状態はエルニーニョ現象もラニーニャ現象も発生していない、平常の状態であることを示しています。
今年は暑い夏を予想も、変化の可能性
エルニーニョ・ラニーニャの動向を予測するコンピューターシミュレーションの結果によると、3~5月にかけての春の期間は平常の状態が続くとみられます。その後はエルニーニョ現象が発生する可能性が上昇し、6月以降は発生可能性が60%となっています。前回発表よりもエルニーニョ現象発生の確率が高まりました。
エルニーニョ現象が発生した場合、西太平洋熱帯域の海面水温が低下し、積乱雲の活動が不活発となります。このため日本付近では夏の太平洋高気圧の張り出しが弱くなり、気温が低く、日照時間が少なくなる傾向があります。
現時点で今年の夏は全国的に気温が平年並みか平年より高く、厳しい暑さが予想されています。エルニーニョ現象の発生状況によっては夏の天候に影響が出てくる可能性があるため、今後の動向に注目です。
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エルニーニョ現象が発生した場合、西太平洋熱帯域の海面水温が低下し、積乱雲の活動が不活発となります。このため日本付近では夏の太平洋高気圧の張り出しが弱くなり、気温が低く、日照時間が少なくなる傾向があります。
現時点で今年の夏は全国的に気温が平年並みか平年より高く、厳しい暑さが予想されています。エルニーニョ現象の発生状況によっては夏の天候に影響が出てくる可能性があるため、今後の動向に注目です。
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参考資料など
気象庁より