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「世界一の桜並木」などドライブで楽しめる桜並木

2023/03/25 13:11 ウェザーニュース

今年は3月14日(火)に東京・靖国神社の桜が開花したのを皮切りに各地から開花の便りが届き、22日(水)には東京の桜が満開になったと発表がありました。今年は東日本や西日本の各地で平年よりも早い開花となっていて、この先は見頃を迎えるところも増えていきます。
ウェザーニュースではアプリ利用者を対象に、お花見に関する調査を行いました。その中で、お花見ドライブをするかどうかを伺ったところ、東北では他のエリアと違い、「する」という回答の方が多くなりました。また、関東や近畿など電車交通網の発達している都市部にも名所が多くあるエリアでは、「する」という回答は他のエリアよりも少ない傾向にあることがわかりました。

屋外でのマスク着用義務は解除されたものの、まだ人込みへ出かけるのは心配という方もいらっしゃるかもしれません。そこで、車でお花見ドライブをしてみるのというはいかがでしょうか。“世界一の桜並木”をうたう青森県弘前市の岩木山ろくや、岐阜県各務原(かかみがはら)市の桜回廊など、お花見ドライブを楽しめるルートは、全国各地に存在しています。

津軽富士のふもとに延びる“世界一の桜並木”

弘前市岩木町の“世界一の桜並木”
「津軽富士」と称される名峰・岩木山(標高1625m)の南ろくに広がる青森県の弘前市岩木町には、県道3号などに沿って百沢(ひゃくざわ)地区から嶽(だけ)温泉までの20kmの間に、6,500本のオオヤマザクラの並木が続いています。弘前市に合併する前の旧岩木町民が町制施行30周年を記念して、1985(昭和60)年から1995(平成7)年まで、11年間かけて植樹したものです。地元では「世界一の桜並木」と呼び親しまれています。

弘前市にはソメイヨシノの名所として知られる弘前公園(弘前城跡)があり、例年4月下旬から5月上旬にかけて、200万人の花見客でにぎわいます。ウェザーニュースでは、今年の弘前公園の開花を4月14日と予想しています(3月24日現在)。オオヤマザクラはソメイヨシノに比べて開花が遅く、標高が市内より高いため、岩木山ろくの桜並木は弘前公園の桜から一週間ほど後に見頃を迎えます。

花見の名所をつなぐ31kmの「桜回廊都市」

新境川沿いの桜並木(各務原市)
岐阜県の各務原市では、桜の名所として知られた新境川沿いの百十郎桜を中心に、2003(平成15)年度から市民によって土手上の道路に桜の植栽が進められ、5年後には長さ13kmのソメイヨシノ並木が形づくられました。

その後も植樹は新境川と大安寺川沿いにも延び、全長は31kmにも達しています。各務原市は、やはり桜の名所である前渡不動山(まえどふどうさん)、おがせ池などをつなぐ「桜回廊都市」をうたっています。新境川沿いなど桜回廊のほとんどの区間は、クルマで走ることができます。

全国各地にある「花見ドライブルート」

全国には「通り抜け」ドライブが可能な花見の名所が各地にあります。栃木県宇都宮市から日光市にかけての日光街道桜並木には、1,500本のヤマザクラ並木が続いています。西側の「世界一長い並木道」としてギネスブックにも登録された日光杉並木街道と合わせてのドライブも楽しそうです。そのほか、滋賀県高島市の海津大崎(かいづおおさき)の県道557号には、琵琶湖の北岸に沿って800本のソメイヨシノ並木が4kmにわたって続いています。

遠出をしなくとも、たとえば都内でも練馬区の大泉学園駅前から北側に延びるバス通り沿いや、武蔵野市役所前周辺の道路に長い桜のトンネルが続いています。そんな地元周辺の桜並木をめぐる“プチ花見ドライブ”を楽しんでみてはいかがでしょうか。ただし、花見の時期には通行規制が実施される区間もあるので、事前の確認が必要です。

人込みの中でのお花見がちょっと苦手という方は、車の中から見ることができる桜並木ドライブを楽しんでみるのはいかがでしょうか。もちろん、わき見運転は絶対にやめましょう。ドライバーは安全運転を大前提に、桜を楽しみましょう。

>>桜開花予想・見頃情報