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週刊地震情報 2023.3.19 関東で地震が頻発 茨城県南部の地震では震度3

2023/03/19 15:56 ウェザーニュース

この1週間で国内で観測された有感地震の回数は前週に比べると若干少ない水準です。

関東で地震が多く、北日本の太平洋側でも散発的に発生しました。一方で、西日本はあまり地震が起きていません。震度3以上の地震は1回でした。(3月13日~3月19日10時の集計)

国内:関東の有感地震が目立つ

茨城県南部の地震
15日(水)6時05分頃、茨城県南部を震源とするマグニチュード4.1、深さ46kmと推定される地震が発生しました。この地震で茨城県笠間市や坂東市、栃木県栃木市、佐野市、群馬県板倉町、埼玉県宮代町などで最大震度3、関東の広範囲で震度1〜2を観測しています。

地震のメカニズムは北西ー南東方向に圧力軸を持つ逆断層型と解析されています。茨城県南部を震源とする震度3以上の地震は昨年11月以来、約4か月ぶりです。

15日(水)の朝はこれ以外にも千葉県東方沖を震源とする最大震度1の地震が2回、千葉県北西部を震源とする最大震度2の地震が1回と、関東で地震が相次ぎました。

世界:ケルマデック諸島でM7.0 小さな津波が発生

世界のM4.5以上の地震(USGSホームページ引用/ウェザーニュース加工)
アメリカ地質調査所の解析によるマグニチュード6以上の地震は3回発生しました。最も大きな地震はケルマデック諸島で発生したマグニチュード7.0です。

日本時間の16日(木)朝、ニュージーランドの北東、ケルマデック諸島を震源とするマグニチュード7.0、深さ約22kmと推定される地震が発生しました。

地震の規模が大きく、比較的浅い地震だったため津波が発生しましたが、観測された潮位変化は震源近くで10cm程度に留まり、被害には及んでいません。

世界:南米エクアドルではM6.8 強い揺れで被害

日本時間の19日(日)未明、南米のエクアドルを震源とするマグニチュード6.8、深さ66kmと推定される地震が発生しました。地震のメカニズムは横ずれ型と解析されています。

震源が陸域に近かったため周辺では改正メルカリ震度階級でVII(厳密には比較できませんが、日本の震度階級では震度5強に相当)の強い揺れに見舞われました。政府によると建物の倒壊などの被害が発生していて、亡くなった方も確認されているということです。

エクアドルはナスカプレートが南米プレートに沈み込んでいる領域にあたり、大きな地震がしばしば発生します。2016年には今回の震源より少し北でマグニチュード7.8の地震が起きて、大きな被害となりました。

参考資料など

※日本国内の震源・震度の情報は特に記載が無ければ気象庁より。海外の震源情報は特に記載が無ければアメリカ地質調査所(USGS)より。発表機関により震源情報に差が生じることがあります。