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東日本や北日本は大気不安定 北海道では凍雨・雨氷にも注意

2023/03/10 08:35 ウェザーニュース

今日3月10日(金)は北海道付近を進む低気圧からのびる前線が本州付近を通過中です。この影響で大気の状態が不安定となっていて、太平洋側の地域などで落雷も観測されています。

関東などは一旦雨がやんでいても油断はできません。
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関東は昼過ぎにかけ急な雨に注意

今朝は湿った空気の影響で雨雲が発達し、静岡県や関東などの太平洋沿岸部で雷雨となりました。活発な雨雲は本州から離れて、伊豆諸島を除くと雨のやんできたところが多くなっています。

ただ、このあとは前線が不明瞭になりながら東日本・北日本を通過する見込みで、関東でも昼過ぎにかけて一時的に雨が降る可能性があります。一旦雨がやんでいても油断はできません。

北海道では雨氷・凍雨に注意

上空には暖気が流れ込んでいるため、今日は北海道でも雨の降っているところが多くなっています。

ただ、道東では地表付近に冷たい空気が溜まっていて、「凍雨(とうう)」と呼ばれるあられのようなものが降ったり、「雨氷(うひょう)」がみられた所がありました。

凍雨とは、上空から降ってきた雪粒が途中でとけて雨に変わり、地表付近で再び凍るという過程をたどり、あられのような氷の粒が降る現象です。雪は白っぽい見た目をしていますが、凍雨は透明に近い色をしているのが特徴です。

雨氷とは、凍雨と似たような気象状況の時に、雨が0℃以下でも凍りきらずに「過冷却」状態で降ってきて、地上で物体に触れた瞬間に凍結した状態のことです。木の枝などが透明な氷でコーティングされたような状態になります。きれいな現象ではありますが、電線に雨氷がつくと停電などの原因となったり、路面がツルツルに凍ってスリップしやすくなったりする可能性があり、注意が必要です。
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