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「春の魚」の時季到来! 今買いたい旬の魚はこれ!

2023/03/14 05:08 ウェザーニュース

春の花の季節が間近に迫っていますが、海の世界も春が旬の魚介類でにぎわい始めています。そこで、これからの時季におすすめの代表的な春の魚について、船橋地方卸売市場の株式会社ヤマスエ水産取締役、内海貴久さんに伺いました。

(1)大きな眼が特徴~メバル~

メバルにもいくつかの種類があるそうです。

「主に『アカメバル(沖メバル)』『クロメバル』『シロメバル』の3種類です。その名は口と眼が大きいために、眼が張り出していることに由来します。

シロメバル、アカメバル、クロメバルの順に味が良くなります。白身の淡白な魚ですが、青森から石川にかけて獲れるメバルは冬から春にかけて脂がのり、美味しくなります。

新鮮なものは体の色や模様が鮮やかで、大きな目が透き通っています。煮つけにすると特に美味しくいただけます」(内海さん)

(2)まさに「春告魚」~ニシン~

「春告魚」とも呼ばれるニシンは、産卵前の冬から春にかけてもっとも脂がのって、美味しくなります。

「今年は去年に続いて豊漁です。北海道の江差町では産卵期のニシンが大量に押し寄せて海面が白くなる『群来(くき)』が3年ぶりに確認されました。

ニシンは乱獲がたたって不漁続きでしたが、2009年ごろから稚魚を放流して資源を保護した結果、ここ数年で水揚げ量が戻ってきています。うちにも大きめの、鮮度のよいものが続々と入荷してきています。

新鮮なものは、眼が澄んでいて、表面にびっしりとウロコが付いて身と腹が固く締まっています。眼が充血している場合がありますが、これは鮮度とはあまり関係はありません。新鮮であれば刺身でも食べられますが、大根おろしを添えた塩焼きは絶品です」(内海さん)

(3)今の時季こそ冷凍でない釜揚げ~シラス~

「一般的に『シラス』として塩ゆで加工して販売されるのは、カタクチイワシの稚魚が多いですが、これからの時季、さっと塩ゆでしてそのまま木箱などに入れて出荷される『釜揚げシラス』が入ってきます。

冷凍ものでない釜揚げシラスは、みずみずしくふっくらとしていて、食べると旨みが口いっぱいに広がります。

質の良いものは、1匹の形が崩れておらず、水っぽくなく、それぞれがパラパラとしてしっかりしています。また、魚の形が『つ』のように曲がっているものが多いと、鮮度が良いうちに加工されている場合が多いと言われていて、こうしたものを選ぶと良いでしょう」(内海さん)

魚は食生活のバランスに欠かせません。特に旬の魚は美味しく、値段も手ごろになります。春の味覚を堪能しましょう。

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