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だるま朝日 ちぎれたような太陽が水平線から昇る 蜃気楼の一種

2023/02/27 08:10 ウェザーニュース

今日27日(月)朝は大陸から進んできた高気圧に覆われて、穏やかに晴れているところが多くなりました。

北海道八雲町では、内浦湾から昇る太陽が水平線間際でくびれて、ちぎれたように見えた瞬間が撮影されました。これは「だるま朝日」と呼ばれるものです。

気温差で生じる蜃気楼の一種

だるま朝日は、太陽の光が屈折することで起こる蜃気楼の一種です。通常、光はまっすぐ進みますが、密度の異なった空気を通ると光は曲がって進みます。空気の密度は主に気温によって決まるため、上空の冷たい空気と比較的暖かい海面付近の空気の間に大きな気温差が生まれるとそこで光が屈折します。これにより丸い太陽が歪んで、だるまのような形に見えるのです。

今朝は内浦湾周辺の海域では海面水温が4℃前後あり、写真が撮影された八雲町では最低気温が−11.5℃まで下がりました。冷え込んだ地上付近と海面付近の気温差が大きくなり、蜃気楼が発生して、太陽の形が歪んで見えたものと考えられます。

日差しが届いて昼間は気温上昇

北海道では、朝は各地で厳しい冷え込みとなりましたが、昼間は日差しがしっかり届いて昨日よりも気温が上昇します。3月下旬から4月並みの暖かさとなるところが多くなる見込みです。

道央や道南では、夕方以降もそれほど気温が下がらず、明日の朝はプラスの気温になるところが多くなります。雪解けによる路面状態の変化や、屋根からの落雪、山沿いでは雪崩の発生などに注意してください。
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写真:ウェザーリポート(ウェザーニュースアプリからの投稿)適度に適当さん