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アメリカに冬の嵐 ロサンゼルス近郊の山にはブリザード警報

2023/02/23 11:11 ウェザーニュース

アメリカの広い範囲で冬の嵐に見舞われ、温暖な気候の西海岸カリフォルニア州も寒気の影響を受けています。山間部では吹雪のおそれがあるとして、現地当局ではブリザード警報を発表して警戒を呼び掛けています。

高気圧と低気圧の気圧差が大きい

北米大陸のカナダ付近には優勢な高気圧があり、中心気圧は1050hPa程度に達しています。その一方、アメリカは東西に長く連なる低圧部になっていて、最も発達している低気圧の中心気圧は980hPaと、高気圧との気圧差は約70hPaです。

気圧差が大きいほど風は強まり、広い範囲で嵐に見舞われています。平均で20m/sを超える風が吹き、地形的に風の強まりやすい谷では瞬間的に40m/s以上の暴風を観測した所もありました。

特にアメリカ西海岸の上空5500m付近には-30℃以下の強い寒気が流れ込み、衛星画像では冬の日本海に見られるようなすじ状の雲が現れています。現地時間の24日(金)はカリフォルニア州を中心に雪や風が強まるとして、気象当局はロサンゼルス近郊の山間部などにブリザード警報を発表しました。

東海岸でも低気圧の通過に伴って雪や風の強まるおそれがあるため、各地で冬の嵐による影響が懸念されます。
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