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切り口でわかる!おいしい冬大根の選び方

2023/02/24 08:40 ウェザーニュース

大根は秋から冬にかけて旬を迎え、寒い時期に出回るものはみずみずしく甘みが強いのが特徴です。

おでんや豚汁、ふろふき大根など温かな料理にぴったりの大根ですが、やはりおいしいものとそれほどでないものがあります。そこでハズレのないおいしい冬大根の選び方を、野菜ソムリエプロの吉田謹子さんに伺いました。

丸ごとならすらっとスマートで重いものを選ぶ

大根は水分が多く、キメが細かいものがおいしさの一番の決め手だそうです。

「1本丸ごと買う場合ですが、曲ったり、太くてずんぐりしているより、細身ですらっとしている方がキメが細かいと言われています。すらっとしているのは、柔らかい土ですくすく育ち、地中深くまで根を伸ばしている証拠。これでやわらかくキメが細かくなるのです。

さらに見た目よりずっしりと重いと感じるものを選んでください。重く感じるのは水分がそれだけ多いので、おいしさも抜群です」(吉田さん)

まずは大根の見た目と重さを確認するのですね。

葉と肌でおいしさがわかる

美味しい大根の見分け方
大根の葉も見分けるポイントになると言います。

「葉が付いて短く切られている大根であれば、葉の切り口を見てください。葉の芯の部分が白っぽくなっているものは、身も水分が少なくて固いことが多いので避け、芯まで緑のものを選びます。次に、身の部分を触ります。水分が多いものは肌がしっとりとしていて、表面もデコボコがなくすべすべしています。

また大根には、えくぼのようなひげ根があります。このひげ根にも注目してください。あまりひげ根が目立たず、なるべく間隔が広く縦一列に並んでいるものを選ぶようにしましょう。ひげ根の間隔は大根がすんなり育つと広くなり、こういう大根はみずみずしいのです。一列に整然と並んでいるものは、スマートな大根と同じくやわらかい土で成長したもので、キメが細かいものが多いのです。

カットされた大根なら、切り口を見て判断することができます。白く放射線状に筋がはいっているものはスカスカしておいしくないので避け、真っ白で繊維が目立たないものを選びましょう。これらのポイントに気を付ければ、おいしい大根を選ぶことができます」(吉田さん)

味がしみてトロトロになった大根が嫌いな日本人は少ないはずです。スーパーで買う時は美味しい大根をしっかり見分けて、冬のごちそうを味わいましょう。
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