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ニュージーランドにサイクロンが接近 1月末に続いて大雨のおそれ

2023/02/13 09:37 ウェザーニュース

13日(月)、ニュージーランド北島にサイクロン「Gabrielle(ガブリエル)」が接近し、一部で雨が強まっています。今後はさらに雨量が増加するとみられ、大雨による災害発生が懸念される状況です。

活発な雲がニュージーランド北島を覆う

衛星画像による雲画像では、大きな雲の渦巻きの中心がニュージーランドの北に位置し、北島全体を発達した雲が覆っている様子がわかります。現地の気象当局によると北島の東部に位置するギズボーンの近郊では、12時間で150mm前後の雨を観測しました。

また、沿岸部では風も強まっていて、瞬間的には40m/sを超える突風の吹いている所もあります。

300~400mmの大雨のおそれ

13日(月)夜の雨雲の予想
サイクロンはこの後も南東方向に移動し、活発な雨雲が北島の広い範囲や南島の一部を通過する見込みです。コンピューターシミュレーションの計算では、14日(火)の夜までに多い所で300~400mmの大雨が予想されています。

ニュージーランドの2月は雨が多くはなく、平年の降水量は100mmに満たない所がほとんどです。わずか数日で平年の数倍の雨が降ることになります。

オークランドなどニュージーランド北島では、1月末に記録的大雨に見舞われて被害が出たばかりです。再びの大雨が新たな大きな被害につながるおそれがあり、気象当局は最大限の警戒を呼びかけています。
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参考資料など

気象衛星可視画像:NICT-情報通信研究機構