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寒い時期の冷えむくみに注意! むくみ予防の姿勢とむくみ解消ストレッチ

2023/02/17 04:54 ウェザーニュース

冬は、足のむくみが出やすい季節です。特に冷え性の女性の中には、足がむくんで困るという人が少なくありません。寒くて出不精になったり、リモートワークが続いていたりすることも、足がむくむ原因かもしれません。

そこで、ヨコヤマバランス整体(鳥取県東伯郡湯梨浜町)の横山祥併院長に、むくみ予防の姿勢とむくみ解消ストレッチを教えていただきました。

足がむくむ原因

足のむくみは、なぜ起こるのでしょうか。

「足がむくんでしまうのは、重力の関係上、水分が体の下に溜まりやすいからです。そうなると足の内圧が高まり(毛細血管やリンパ管の圧力が上昇し)、間質液(かんしつえき)と呼ばれる水分が染み出して足の細胞間に貯留し、浮腫(ふしゅ)を生じます。

通常は、ふくらはぎの筋肉がポンプの役割を果たして水分を上に上げてくれるのですが、筋力不足の人は、その力が弱くなるのです。そのため、足にむくみが出てしまいます。

女性にむくみが出やすいのは、筋力が弱いからです。そのほかデスクワークが多い人もむくみやすくなります。リモートワークが多い人や、コロナ禍で外出自粛が続いた人も要注意です」(横山院長)

冷えとむくみの関係

寒いとむくみが起こりやすいのは、なぜですか。

「夏でも足に冷えを感じる人はいると思いますが、冬は一層そういう人が多くなります。それは、筋肉に備わっている“熱を溜める能力”が弱まるからです。

冬になるとおもに運動不足によって筋肉量が落ち、それに伴って筋肉が熱を溜める力も落ちてしまいます。そうなるとますます足の内圧が高まり、余分な水分が足に貯留しやすくなるのです」(横山院長)

姿勢でむくみを予防できる?

姿勢を良くすると、むくみを予防できますか。

「デスクワークを行っているときに、腿が内股になっている人は気をつけてください。内股になると動脈、静脈、リンパの通りが悪くなり、足がむくみやすくなるのです。

椅子に座ったとき両足が真っすぐになるよう気をつけると、内圧の高まりを防ぎ、ふくらはぎのポンプ機能を正常に働かせることができます」(横山院長)

椅子に座ったままできる、むくみ解消ストレッチ

椅子に座った状態でできる簡単なむくみ解消ストレッチも教えてもらいました。

(1)
右足のふくらはぎを左足の膝に乗せ、軽く上下に動かします。ふくらはぎの筋肉をゴリゴリほぐすような感覚で5、6回行います。終わったら足を組み替えてもう一度。

(2)
両足の底を床に着けた状態から、つま先立ちをする要領で両足首を持ち上げます。これを5~10回繰り返します。

デスクワークが続いて運動ができない人は、この2つを30分に1回程度行ってください。足の血流が促され、寒い時期のむくみ解消につながります」(横山院長)

もちろん基本的な生活習慣にも注意は必要です。

「塩分や炭水化物の摂り過ぎ、お酒の飲み過ぎに注意し、タンパク質を十分に摂るように心がけましょう。湯船にもゆっくり浸かって身体を温めることも大切です。

また、運動不足にも気をつけましょう。筋力トレーニングが最適ですが、できない人は階段や坂道を選んで歩いたり、意識して早歩きするだけでも軽い運動になります」(横山院長)

寒い時期のむくみ解消法、ご理解いただけたでしょうか。むくみの解消はストレス解消にもつながるので、生活習慣上の注意点と併せて実行してみましょう。
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