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結露でカーテンにカビ! 効果的に落とすプロ直伝の技とは

2023/02/07 09:29 ウェザーニュース

朝起きたら窓が濡れていた、なんてことはありませんか?室内外の温度差が大きい冬は窓に結露が出来やすく、カーテンが湿ってカビが生えやすくなってしまいます。

ウェザーニュースが「カーテンにカビが生えた経験」についてアンケート調査を実施したところ、「ある」が49%、「ない」が51%という結果でした(2022年1月26〜27日実施、9003人回答)。

カーテンのカビに悩まされたことがある人が多くいるようですが、もしカビが生えてしまっても、効果的に落とす方法があるようです。全国で家事代行サービスなどを展開するカジタク・サプライヤチームの鈴木健吾さんに詳しく教えていただきます。

カーテンにカビが生えてしまったら

「カーテンのカビは見た目が悪いだけでなく、空気中に胞子を放ってしまうのが問題です。気管支喘息やアレルギー性鼻炎、アトピー性皮膚炎、アレルギー性肺炎など招く可能性があるとされています。カビを見つけたら、すみやかに対策した方がいいでしょう」(鈴木さん)

カビを落とすといっても、カーテンにはお風呂場用などのカビ取り剤は、生地を傷めるおそれがありおすすめできません。ここでは、家庭で行いやすい3つの方法を教えていただきます。
カーテンのカビの落とし方

軽いカビを落とすには?

「軽いカビならば、消毒用エタノールで拭き取ることができます。カビが少しの場合、濡れタオルなどで拭き取るだけでもよいように思いがちですが、それではまた同じ場所にカビが生えてくる可能性があります。消毒用エタノールならば、除菌もできます」(鈴木さん)

軽いカビの落とし方

【用意するもの】
消毒用エタノールか塩化ベンザルコニウム、スプレーボトル、タオル

(1)消毒用エタノールをスプレーボトルに入れる(塩化ベンザルコニウムの場合は、パッケージの説明に従って水で薄める)
(2)タオルにふきつけ、カーテンのカビを拭き取る

「カビを拭き取ってもきつい匂いが残っているようなら、洗濯することをお勧めします。なお、消毒用エタノールや塩化ベンザルコニウムは、ドラッグストアの医薬品売り場で入手できます」(鈴木さん)

ひどいカビを落とすには?

カビがカーテン生地の奥深くまで根付いていると、拭いただけでは落とせません。

「洗濯して落とす必要がありますが、まずタグなどの洗濯表示でを確認しましょう。カーテンにつくカビは黒カビが多く、洗剤だけでは落とせないことが多いので、漂白剤を併用します。」(鈴木さん)

ひどいカビの落とし方(1)酸素系漂白剤を使う方法

【下準備】
カビをあらかじめ手洗いで落とす。目立つカビ部分の裏にタオルを当て、表から中性洗剤をつけた歯ブラシなどで叩くように落とす。

【用意するもの】
粉末の酸素系漂白剤、洗濯用洗剤、お湯、ゴム手袋、たらいなど

(1)たらいに40℃のお湯を張り、酸素系漂白剤を溶かす
(2)カーテンを浸し、1時間ほどおく
(3)カーテンを手洗いか洗濯機で洗う。脱水は軽めに
(4)カーテンをカーテンレールにかけて、乾かす

「酸素系漂白剤で落ちないほどカビがひどい場合は、酸素系漂白剤に重曹を加えると良いでしょう。さらに洗浄力が高まります」

ひどいカビの落とし方(2)酸素系漂白剤+重曹を使う方法

【下準備】
カビをあらかじめ手洗いで落とす。目立つカビ部分の裏にタオルを当て、表から中性洗剤をつけた歯ブラシなどで叩くように落とす。

【用意するもの】
粉末の酸素系漂白剤、重曹、洗濯用洗剤、ぬるま湯、ゴム手袋、たらいなど

(1) 粉末の酸素系漂白剤、重曹、ぬるま湯を1:1:1の割合で混ぜて、ペーストを作る
(2)カーテンのカビに塗り、1時間ほどおく
(3)ペーストを取り、カーテンを手洗いか洗濯機で洗う。脱水は軽めに
(4)カーテンをカーテンレールにかけて、乾かす

「それでも落ちない場合、塩素系漂白剤を使うかクリーニングに出しましょう。ただし、塩素系漂白剤は塩素系漂白剤が使えるカーテンのみに使い、一度目立たない所で試した方がよいでしょう。

また、デリケートな生地や洗濯できないカーテンは、クリーニングやプロにおまかせすることを考えた方がよいかもしれません」(鈴木さん)

家でくつろぐ時間が長くなる季節、カーテンもすっきりしてくつろぎたいものです。
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参考資料など

取材協力:アクティア株式会社(https://www.kajitaku.com/)