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トルコでM7.8の地震 震源は内陸 局地的に強い揺れが襲ったか

2023/02/07 12:13 ウェザーニュース

日本時間の2月6日(月)10時17分頃、海外で規模の大きな地震がありました。震源地は中東(トルコ)で、地震の規模(マグニチュード)は7.8と推定されます。この地震による日本への津波の心配はありません。(10時47分追記)

震源は内陸と推定されており、震源近傍では強い揺れが襲った可能性があります。
※震源は米国地質調査所国立地震情報センター(USGS, NEIC)による。

この地震により、震源近傍では最大で0.13mの海面変動が観測されました。その後、キプロス島東部でも0.17mの海面変動が観測されています。

▼観測された津波の高さ(13時16分 トルコ当局発表)
0.17m キプロス島 ファマグスタ
0.13m トルコ  メルスィン県エルデムリ
0.12m トルコ  ハタイ県イスケンデルン (13時30分追記)

震源近傍では“日本での震度5〜6”程度の揺れか

内陸の浅いところが震源の地震とみられるため、震央周辺では局地的に激しい揺れに見舞われていたものと考えられます。

今回の地震はトルコ南東部に伸びる東アナトリア断層の近くで発生したとみられます。東アナトリア断層は、アラビアプレートとアナトリアプレートの境界に位置する、横ずれ断層です。アメリカ地質調査所は今回の地震のメカニズムを横ずれ型と解析しており、断層の活動と一致しています。

トルコは複数のプレート境界に位置しており度々大きな地震に見舞われています。近年、大きな被害をもたらした地震は北アナトリア断層で起きたものが多く、今回の震源付近でマグニチュード7を超えるような強い地震の記録は最近ではありません。

米国地質調査所国立地震情報センター(USGS, NEIC)によると、震源近傍では最大で改正メルカリ震度階級のⅧ程度の揺れがあった模様です。

厳密な比較はできないものの、日本の気象庁震度階級に換算すると震度5弱から震度6弱程度に相当する揺れとみられます。

震源が浅い地震とみられ、震央周辺ではかなり強い揺れが襲ったと考えられます。揺れによる被害の発生が懸念されます。
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