10日(金)の朝には低気圧が九州の西まで進んできます。低気圧の東側にはシアーライン（風の流れが変化する境界線）が伸び、降水の範囲は大きく東に広がる見込みです。

その一方で前日に南下した寒気が東日本の上空に残り、関東平野で雪になる目安の上空1500mで－3℃以下の寒気に覆われる予想となっています。さらに北海道の南東に中心をもつ高気圧の周囲を吹く東寄りの風が冷たい空気を送り込むため、降り始めは東京都心を含む広い範囲で雪になる見込みです。

低気圧が近づいて暖かな空気が流れ込むまでは雪で経過する所が多く、内陸部や山沿いでは大雪のおそれがあります。現時点では低気圧の動きなどの不確実性が大きい状況です。雨に変わるタイミングが遅れた場合は、東京都心でも積雪の可能性があるため、最新の情報をこまめにご確認ください。

西日本は低気圧の通過に伴って広い範囲で雨となります。南から暖かく湿った空気が流れ込むため雨雲が発達しやすく、この時期としては強い雨が降る見込みです。

局地的には道路が冠水するような強雨となる可能性もあります。風も強まり荒れて天気となりますので、注意が必要です。
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