全国で最も冷え込んだのは北海道のアメダス陸別で、−29.5℃を観測しました。陸別ではこの冬何度か−30℃まで冷え込んでいるため、記録更新とはなっていません。

今朝の冷え込みで特徴的だったのは、普段雪雲に覆われて放射冷却現象が効きづらい東北地方の地点でした。冬型の気圧配置が緩んで雪雲の流れ込みが解消したことで晴れて放射冷却現象が効き、上空に寒気が残っていることと相まって、冷え込みが強まったと考えられます。

7時までに、秋田県や山形県を中心に20地点で各地点の今季最低気温の記録を更新しています。今季最低気温となったのは、北海道の根室（−13.8℃）、秋田県の角館（−12.0℃）、大曲（−13.3℃）、岩手県の遠野（−14.6℃）、山形県の長井（−11.2℃）などです。

▼最低気温（7時まで）
　札幌　　−7.8 ℃　最も寒い時期を下回る
　仙台　　−3.1 ℃　最も寒い時期を下回る
　東京　　2.2 ℃　2月中旬並
　名古屋　−0.4 ℃　最も寒い時期を下回る
　大阪　　0.5 ℃　最も寒い時期を下回る
　福岡　　3.9 ℃　2月上旬並
　那覇　　16.4 ℃　3月中旬並

北日本では昼間もさほど気温は上がらず、最高気温が平年の最も寒い時期を下回る真冬の寒さとなりそうです。午後は低気圧の接近で再び湿った雪が降りだす予想ですので、いっそう寒く感じそうです。

関東も最高気温は平年並みかやや低い予想ですが、それでも昨日よりは上がりそうです。東海以西の各地は最高気温が平年並みか高くなり、寒さは緩みそうです。
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