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冷蔵庫? 常温? 目薬の最適な保存法

2023/02/08 05:05 ウェザーニュース

湿度が低い時期は目も乾燥しやすく、目薬を使う機会は多いものです。さらに花粉による目のかゆみなども気になる季節を迎え、目薬を使う人も多くなります。

身近な薬ですが、あやふやな知識で使ってしまってはいないでしょうか。正しい保管法について、横浜市立大学医学部眼科学教室主任教授の水木信久先生に教えていただきましょう。

保管に適正な温度とは

正しい目薬の保管方法って知っていますか? よく使う薬ではあるものの、あまり意識していない人が多いのではないでしょうか。

「まずは説明書に注意記載があるので、しっかり守ることが大切です。目薬には、様々な有効成分が含まれています。外部からの刺激により成分が化学反応を起こしてしまっては、十分な薬効が得られなくなります。注意のポイントは、温度と光です」(水木先生)

温度というと、目薬を冷蔵庫で保管すべきなのでしょうか。

「目薬の種類によります。説明書に『室温』『冷所』などの記載がありますが、これは『日本薬局方(にほんやっきょくほう)』という医薬品の規格基準書に定められており、室温は1~30℃、冷所は1~15℃です。目薬によっては保管温度が決められているものもあります。

例えば“緑内障の目薬”といっても、種類によって保管温度は異なるので、必ず自分のお使いのものを確認しましょう」(水木先生)

目薬の保管温度
室温:1~30℃
冷所:1~15℃
常温:15~25℃(参考)
※日本薬局方より

目薬の凍結に注意

この時期に注意したいのが、冷え過ぎです。

「目薬は凍結によっても成分が変化してしまうのです。冬は室内でも窓際などはとても冷えることがあるので、凍らない場所に保管します。また、冷蔵庫内でも冷気の吹き出し口近くは、凍ってしまう可能性があるので注意しましょう」(水木先生)

“冷所保存の目薬”でも、必ず冷蔵庫に入れなければならないわけではないといいます。

「例えば旅行などで、『温度管理が難しいから持って行かない』ことは避けなければなりません。冷所保存の目薬でも、数日持ち歩く程度なら大丈夫です。直射日光や暖房機器のそばなどは避けて保管しましょう。温度が超えてしまう時間があったとしても成分が有害なものに変わるわけでもありません。大切なのは、目薬を刺すことです」(水木先生)

太陽の光は避ける

もう1つのポイントの光とは何でしょうか。

「『遮光(しゃこう)』と記載のある目薬は、光が当たると成分が分解してしまいます。『遮光袋』がついているはずなので、それに入れて直射日光の当たらない場所で保管しましょう。室内の照明については太陽の光ほど影響しないので、遮光袋を使えば過敏になる必要はありません。

『遮光』ではない目薬も、直射日光にあたる場所での保管は避けます」(水木先生)

そのほかにも注意したいことがあります。

「開封した目薬を使うのは、指定があればその通りに、なくても1ヵ月程度までにしましょう。なお、目薬に記載されている使用期限は未開封の場合です。開封して空気に触れると、細菌が繁殖しやすくなってしまうので、1ヵ月程度を目安とします。

もちろん1ヵ月以内であっても、細菌には注意しなければなりません。目薬を使う際には、必ず手を洗って清潔にしてから、ボトルの先に指やまつげが触れてしまわないようにしましょう」(水木先生)

そろそろ花粉症や季節性アレルギーなどのシーズンがやってきます。目薬はきちんと保管して、正しく使えるようにしましょう。

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