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今夜は満月「スノームーン」 2023年で最も遠い満月

2023/02/05 05:55 ウェザーニュース

2023年2月は、今夜日付が変わって6日(月)3時28分頃に満月の瞬間を迎えます。2月の満月はスノームーンとも呼ばれ、2023年で最も遠い満月でもあります。

今夜は東北から九州まで晴れて、満月を楽しめるエリア多くなる見込みです。千葉や新潟、鹿児島付近では雲が広がるものの、雲の切れ間で観測のチャンスがありそうです。ただ、北海道では日本海側ほど雪が降りやすく観測にはあいにくの天気となります。
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今年地球から最も遠い満月

満月の距離と大きさの違い
月は今夜、日付が変わって6日(月)3時29分頃に満月の瞬間を迎えます。2023年で地球から最も離れた満月です。

地球の周りを公転する月の軌道は楕円形で、月の軌道は太陽や地球などの重力を受けて変化しています。このため、満月や新月のときの地球と月の距離は毎回異なります。

月は2月4日(土)17時55分に遠地点(地球から最も遠ざかる点)を通過し、6日(月)3時29分に満月の瞬間を迎えます。満月のときの地心距離(地球の中心と天体の中心の間の距離)は約40万6000km、月の視直径(角度で表す天体の見かけの大きさ)は約29分26秒角です。

2023年で最も地球に近い満月は8月31日(木)です。今回の満月は、8月31日の満月に比べて視直径が約12%小さく、面積は約22%少なくなります。

2月の満月、英語で“Snow Moon”

農事暦における満月の呼び方
アメリカの先住民は季節を把握するために、各月に見られる満月に名前を、動物や植物、季節のイベントなど実に様々につけていました。

農事暦(The Old Farmer's Almanac)によると、「寒さが厳しく大地の多くが雪に覆われる季節」にちなんで、2月の満月を「スノームーン(Snow Moon/雪月)」と呼ぶようです。

現象おさらい 満月とは

太陽、月、地球の位置関係
月は自ら光っているわけではなく、太陽の光を反射することで輝いて見えています。

そして、太陽の光が当たっている月面の半球が地球から見てどちらを向いているかによって、三日月や上弦、満月、下弦など、見かけ上の形が変わります。

地球から見た太陽の方向を基準に、太陽の方向と月の方向の黄経差が0度の瞬間が朔(新月)、90度の瞬間が上弦(半月)、180度の瞬間が望(満月)、270度の瞬間が下弦(半月)と定義されていて、およそ1か月弱で1周します。

つまり満月は、地球から見て太陽と月が正反対の方向にならぶ瞬間(太陽、地球、月の順に、ほぼ一直線にならぶ瞬間)を指します。
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参考資料など

The Old Farmers' Almanac
国立天文台「ほしぞら情報」https://www.nao.ac.jp/astro/sky/
国立天文台「暦計算室」https://eco.mtk.nao.ac.jp/cgi-bin/koyomi/eclipsex_l.cgi