上空は強い西風が吹く
静岡県富士市から見る富士山は、雪が少なく山肌が目立つようになってきました。その山頂付近はすっぽりと雲に覆われ、東側に大きく雲が伸びている様子がみられます。
静岡上空の風の観測によると、上空2000m付近で20m/s以上の風が吹いている状況です。湿った空気も流れ込んでいることから、山頂付近で笠雲が成長しました。
静岡上空の風の観測によると、上空2000m付近で20m/s以上の風が吹いている状況です。湿った空気も流れ込んでいることから、山頂付近で笠雲が成長しました。
笠雲のできる仕組み
笠雲は富士山のような独立峰の山頂付近に現れる雲です。山が笠を被っているように見えることから笠雲と呼ばれます。
・上空の風が強い
・湿った空気が存在する
という気象条件の時に発生しやすくなります。
強い風が山にぶつかると、両側や上方に風の流れが変わります。空気が湿っていると、空気が山にぶつかって持ち上げられると膨張して冷えることで雲ができ、山頂の風下側では再び空気が下ることで空気が暖まって雲が消える、という原理で山頂付近にだけ雲ができるのです。
時間が経過しても空気の流れは急には変化せず、風が上昇する過程で雲が出来て、風が下降する過程で雲が消えていくという現象を絶え間なく繰り返すことによって、同じ場所で雲が止まって見えるのです。
富士山周辺は夕方から夜にかけて雲が厚みを増して、にわか雨や雪の可能性があります。一時的な天気の崩れを示唆する笠雲と言えそうです。
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・上空の風が強い
・湿った空気が存在する
という気象条件の時に発生しやすくなります。
強い風が山にぶつかると、両側や上方に風の流れが変わります。空気が湿っていると、空気が山にぶつかって持ち上げられると膨張して冷えることで雲ができ、山頂の風下側では再び空気が下ることで空気が暖まって雲が消える、という原理で山頂付近にだけ雲ができるのです。
時間が経過しても空気の流れは急には変化せず、風が上昇する過程で雲が出来て、風が下降する過程で雲が消えていくという現象を絶え間なく繰り返すことによって、同じ場所で雲が止まって見えるのです。
富士山周辺は夕方から夜にかけて雲が厚みを増して、にわか雨や雪の可能性があります。一時的な天気の崩れを示唆する笠雲と言えそうです。
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写真:ウェザーリポート(ウェザーニュースアプリからの投稿)M358さん