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実? 葉? つぼみ(蕾)? ブロッコリーの食べている部分の名称、知ってる?

2023/01/27 11:05 ウェザーニュース

冬が旬のブロッコリーはこの時季、やわらかく甘みが増してとても美味しくなります。ブロッコリーについて詳しい話を、野菜ソムリエプロの吉田謹子さんに伺いました。

ブロッコリーは“花菜類”の野菜

ふだん私たちが食べているブロッコリーのツブツブした部分はどこにあたるのでしょうか?

「ブロッコリーの頭頂部はつぼみ(蕾)です。ブロッコリーはアブラナ科なので、可食部であるつぼみが咲くと菜の花のような花になります。

ブロッコリーのように花の茎やつぼみ、花そのものを食べる野菜を“花菜類”(かさいるい)と呼びます。花菜類には他に、カリフラワー、菜の花、フキノトウ、ミョウガ、花ニラなどがあります。

花菜類は全般的にビタミンやミネラル、食物繊維が豊富に含まれていますが、中でもブロッコリーは特にカロテンが豊富です」(吉田さん)

茎や芯にも豊富な栄養

ブロッコリーはつぼみ以外に茎や芯も美味しく食べられ、多くの栄養が詰まっているそうです。

「つぼみばかりでなく、茎や芯も栄養豊富です。ビタミンCやカロテンが含まれている上に、食物繊維がたっぷり含まれています。

つぼみについている茎は食べる方が多い一方で、芯の太い茎は捨てる方が少なくないようですが、太い茎も食べられるので、捨てずに使うことをおすすめします。

茎の根元に近い皮はかたいので、ピーラーや包丁などでむきましょう。茹でたり、そのまま炒めると甘くてシャキシャキして、とても美味しいので、ぜひ試してみてください」(吉田さん)

紫色のブロッコリーを見たらチャンス?

つぼみが紫に変色していたら味がよい証!?
今の時季だけは、つぼみの色で美味しいものがわかることがあるそうです。

「ブロッコリーは厳寒期、ポリフェノールの一種、アントシアニンをつくり出して身を守ろうとします。これが表に出て、紫色っぽく見えます。こういうブロッコリーは寒さに耐えて甘みが増し、さらにアントシアニンが摂れるのでおすすめなのです。

黒ずんで見えることもあるので、種類が違うか、傷んでいるのでは、と思うかもしれませんが、アントシアニンをたっぷりため込んだ証拠です。この時季こそ紫色がかったものを選ぶことをおすすめします」(吉田さん)

茹でる時は、水に対して2%の塩を入れた熱湯で茹で上げ、冷水にさらさずに水気を切って冷ますようにすると、水っぽくならずに美味しく出来上がるそうです。

芯まで美味しくいただいて、厳寒期の体調管理に役立てましょう。
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