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顕著な雪の峠越えても降雪続く 低温は今日が底で昼間も極寒

2023/01/25 08:01 ウェザーニュース

この冬一番の強い寒気の流れ込みがピークを迎えています。西日本上空の寒気は2016年の寒波以来の強さを記録しました。

中国山地では昨日24日(火)夕方〜夜にかけて顕著な大雪となったところがあり、明け方までに最大のピークは越えたものの依然として雪が降り続いています。北日本では昨日以上の暴風雪となるおそれがあります。

低温は今朝〜明日の朝がピークとなるため、路面凍結や水道管凍結にも注意が必要です。
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12時間に70cm以上の雪が降った所も

日本海西部にJPCZ(日本海寒帯気団収束帯)と呼ばれる雪雲の帯が形成され、山陰から北陸の各地に次々に活発な雪雲が流れ込みました。短期間で一気に積雪が増加するような降り方が数時間にわたり続いたことで、半日で50cm以上の雪が観測された所がありました。岡山県真庭市のアメダス上長田(かみながた)では3時までの12時間降雪量が74cmに達し、昨冬までの1位の値以上の記録となっています。

大陸から張り出す高気圧と日本の東の低気圧との間で気圧の傾きが大きくなっているため暴風も吹き荒れ、昨日午後を中心に広範囲で吹雪となりました。今朝4時の時点でも暴風雪警報の発表されている所がある状況です。
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西日本から雪は徐々にピーク越えへ

上空の気圧の谷の東進とともに、今日25日(水)は西日本では雪や風の最大のピークを越えてきました。この先は太平洋側の地域へ流れ込む雪雲もだんだんと少なくなる見込みです。

ただピークを越えるとはいえ、日本海側の地域には活発な雪雲の流れ込む状況が続くことが予想されます。北陸や東北の山沿いを中心に、多い所では24時間に50cm以上の雪が積もるおそれがあります。引き続き大雪・吹雪に警戒するとともに、雪かき・雪下ろしの際に起こりうる事故にも十分注意してください。
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低温は今日〜明日がピーク 極寒の一日に

荒天のピークを越えても寒さは今日が本番です。

今朝の予想最低気温は、東京や大阪・福岡で−2℃、名古屋は−4℃となっています。大阪では5年ぶりに-2℃台まで気温が下がりました。雪が降った地域を中心に、路面凍結によるスリップ事故や転倒に十分注意してください。屋外での電子機器の結露による故障などにも注意してください。

また、-4℃程度を下回るような地域では水道管凍結のおそれがあります。もしも水道管が凍結してしまった場合には熱湯をかけたりすることなく、ゆっくりと解かして破損や水漏れがないか確認するようにしてください。

また今日は昼間も厳しい寒さが続き、北海道〜九州のほぼ全域で最高気温は5℃程度以下になる予想です。北海道では旭川や網走など予想最高気温が−10℃以下のところもあり、北海道であっても滅多にない寒さとなりそうです。

気温の低下で特にエアコンは暖房効率が悪化します。室内で過ごす間もしっかり着込んだり、カイロなどの小物を活用するなどして、寒さをしのぐようにしてください。

なお、低温は明日26日(木)までが顕著ではあるものの、その後も月末にかけて低温傾向が続く見通しです。
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