facebook line twitter mail

北陸~山陰で局地的に激しい雪 積雪急増や猛吹雪で交通障害も

2023/01/24 15:26 ウェザーニュース

今日24日(火)は今冬の最強寒波が襲来し、広範囲で雪が降っています。特に北陸から山陰にかけては激しい雪や猛吹雪の所があり、今夜にかけて積雪の急増による立ち往生など大規模な交通障害に警戒が必要です。

寒気が非常に強いことから雪は日本海側だけに留まらず、関西や関東でも積雪のおそれがあります。
» 大雪ピンポイント影響予測(会員向け)

1時間に10cm前後の激しい雪

気象衛星可視画像
日本海にはJPCZ(日本海寒帯気団収束帯)に伴う活発な雪雲の帯が形成されており、北陸から山陰で局地的に雪が強まっています。15時までの1時間には長野県信濃町で11cm、新潟県妙高市・関山で9cm、鳥取県米子市で6cm積雪が増加しました。

風も強く、15時までの最大瞬間風速は愛媛県宇和島市で29.2m/s、福井県小浜市で28.9m/s、京都府舞鶴市で26.9m/s、島根県松江市で25.5m/sの暴風を観測。特にJPCZ上に発生した低気圧が通過している山陰では所々で猛吹雪になっている状況です。

15時10分の時点で北海道から九州の広い範囲に暴風雪警報、長野県、兵庫県、京都府、鳥取県、島根県、山口県には大雪警報が発表されています。

激しい雪は今夜にかけて断続的に続く見込みで、道路の状況はあっという間に悪化して、身動きが取れなくなる危険性が高まります。一度立ち往生が発生すると、車両滞留などの交通障害が長時間に及ぶ見通しです。猛吹雪によって視界がほとんど効かなくなることも考えられますので、雪や風のピーク時の移動は避けるようにしてください。
» 警報・注意報の発表状況» 警報・注意報の発表状況

関西や関東でも積雪のおそれ

24日(火)夜の雪・雨の予想
JPCZに伴う発達した雪雲は日本海側に留まらず、南下して瀬戸内側から太平洋側まで広がる見通しです。大阪市を含む関西エリアでも一時的に雪が強まるとみられます。市街地で積雪のおそれがあるため、帰宅時間帯の移動は注意が必要です。

JPCZの東側の延長線上にはシアーライン(風の流れが変化する境界線)が形成され、夕方から夜にかけて関東を通過する予想となっています。上空に強い寒気が流れ込むことで大気の状態が不安定になり、局地的に雨雲や雪雲が発達する見込みです。夜は気温が下がりますので、短い時間の雪でも積もる可能性があります。

関西や関東はそれほど雪が積もらなかった場合でも、厳しい冷え込みで路面凍結の心配がありますので、明日25日(水)の朝の通勤・通学時は念のため注意をしてください。
» アプリで30時間先までの雨雲雪雲レーダーを見る» 雨雪レーダー

今夜から明日は全国的に極寒

25日(水)朝の予想気温
非常に強い寒気は今夜には日本列島の大部分を覆い、明日25日(水)の朝は強烈な冷え込みが予想されます。

明日朝の全国の気温分布をみると、北海道から九州までほぼ全域が氷点下となる見込みです。西日本、東日本でも山沿いは-5℃以下を示す水色や青色の領域が広がり、北海道は沿岸の一部をのぞいて-15℃以下の予想となっています。

最低気温は東京都心や福岡市が-3℃、大阪市が-2℃の見込みです。大阪市で-2℃台まで気温が下がれば5年ぶりとなります。雪が降った地域では路面凍結、-5℃を下回るような地域では水道管凍結のおそれがあるため、対策が欠かせません。

明日は昼間も厳しい寒さが続くとみられ、気温の低下で特にエアコンは暖房効率が悪化します。室内で過ごす間もしっかり着込んだり、カイロなどの小物を活用するなどして、寒さをしのぐようにしてください。
» GPS検索 ピンポイント天気予報» ピンポイント天気予報

写真:ウェザーリポート(ウェザーニュースアプリからの投稿)
猫の鼻ちょうちんさん