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24日(火)から強烈寒波が襲来 大雪災害に厳重警戒を

2023/01/22 10:35 ウェザーニュース

24日(火)頃から、近年でも最も強いレベルの寒気が南下します。日本海側では大雪による災害発生に厳重な警戒が必要です。太平洋側の都市部でも雪の積もる所がある見込みです。
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近年では最も強いレベルの寒気

寒波は24日(火)の夜から25日(水)の日中にかけて最も南下する予想となっています。24日(火)夜には、上空1500m付近で-15℃という、普段なら北日本を覆うような強さの寒気が九州や中国地方まで流れ込む予想になっています。西日本の高層観測で-15℃以下が観測されれば、2016年1月以来で、近年にはない強さの寒気と言えます。

また、25日(水)になると寒気は東日本太平洋側にも広がる見込みで、茨城県つくば市館野でも-15℃以下になれば観測史上最も低い気温となります。さらに高い所、上空5000m付近では-42℃以下の寒気が北陸付近まで南下し、大気の状態が非常に不安定になります。雪雲が発達しやすいため、日本海側の広い範囲に強い雪を降らせるとともに、太平洋側にまで広がる見込みです。

日本海側は短期間で急速に積雪が増加

24日(火)夜の雪・雨の予想
24日(火)夜には、北陸から山陰にかけて活発な雪雲がかかるとみられます。上空5000m付近を覆う寒気の中心の南側にJPCZ(日本海寒帯気団収束帯)が形成され、短期間で一気に積雪が増加します。現時点では北陸の山沿いが最も雪が多くなるとみられ、1日で100cm前後の雪が降ってもおかしくありません。近畿北部や山陰でも近年ではなかったような大雪となる可能性があります。

九州は鹿児島など南部にも雪雲が広がり、関西や濃尾平野周辺にも雪雲が流れ込む予想です。日本海側や山間部では鉄道の運転見合わせや道路の通行止めなど、生活に支障が出るほどの大雪となるおそれがあります。また、太平洋側の都市部でも積雪となる所があり、気温が低く路面凍結が心配です。

各地とも、雪への備えは早めに進めるようにしてください。
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