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鏡開きで余ったお餅のアレンジレシピ4選 味変と長期保存方法をご紹介

2023/01/10 17:39 ウェザーニュース

関東を中心とした東日本は、毎年1月11日に鏡開きを行う地域も多いのではないでしょうか。

正月が終わるとお餅が余って困る、放っておいたらカビてしまった、などという声をよく聞きます。とはいえ冷凍保存も場所を取ります。

そこで、発酵食コーディネーターで料理研究家の加藤なぎささんに、余ったお餅を最後までおいしくいただく活用法を伺いました。

鏡餅を割る人は全体の「10%」

ウェザーニュースで鏡餅に関するアンケート調査を実施したところ、鏡餅を割るという人の割合が10%、割らないが39%という結果に。最近では昔ながらのお餅を割るという人は少数派のようです。

一方で、鏡餅を割る代わりにパック餅を開封するという人の割合がもっとも高く、全体の51%にのぼりました。

“味変”か干して長期保存

お雑煮や磯部巻き、お汁粉などだけではさすがに飽きてきます。そこで普通の食べ方とは異なった食べ方の“味変”をするか、長期保存を考えましょう。

「まず“味変”として、餅で作る甘酒とその甘酒を利用したべったら風漬物を、そして干し餅を使ったレシピを紹介します」(加藤さん)
天日干しで作った干し餅
「干し餅は、平たいザルなどに広げて天日干しするだけです。乾燥してくるとひび割れてくるので、これを利用してひびに沿って割りながら日に当てて放っておけば1ヵ月ぐらいでカチカチに乾燥します。これで常温での長期保存が可能になります」(加藤さん)

余った餅の味変レシピ【甘酒】【べったら風漬物】

余った餅の味変レシピ
【餅で作る甘酒】
▼材料:餅200g、水200ml、米麹200g

▼作り方
(1)餅を半日~3日程度、水(分量外)に浸けてやわらかくする。やわらかくなったらザルにあげて水を切る。

(2)鍋に1と水200mlを入れ、完全に餅の形がなくなってトロリとするまで弱火で煮てから、60℃程度まで冷ます。

(3)ほぐした米麹とよく混ぜる。炊飯器の保温か、電気あんかなどで10~12時間保温してできあがり。

「粘りの強い餅が麹効果でサラサラにかわり、甘く飲みやすい甘酒に。うるち米で作るより甘みが濃厚になります」(加藤さん)

【餅甘酒でべったら風漬物】
▼材料:餅甘酒100ml、大根1/2本、大根の重さの2.5%の塩

▼作り方
(1)大根の皮をむき、一口大に乱切りにしたら、塩と一緒にポリ袋に入れ、袋の口を結んでもんでから2Lのペットボトルをのせて2日置く。

(2)1をザルに上げ、水を切ってから再びポリ袋に入れ、甘酒を入れて口をとじ、皿などで軽く重石をして1日程度漬けてできあがり。

「餅で作った甘酒を使うと、簡単にべったら風の漬物ができます。自然の上品な甘みでおいしく漬かります」(加藤さん)

干し餅を使ったレシピ【揚げ餅】【中華おこげ風】

【揚げ餅】
▼材料:干し餅(適量)、塩・醤油・七味などお好みの調味料(適量)

▼作り方
(1)フライを揚げる要領で油を熱し、餅のかけらを入れて少し泡が立つようになったら、餅を投入。餅はとても膨らむので、油の量の1/7〜1/5程度にする。

(2)2~3分で餅が浮いてきて膨らみ始めるので、箸でゆっくりかき混ぜてまんべんなく火が通るようにきつね色になるまでじっくり弱火で揚げる。十分ふくらんでカリカリしてきたら揚げ上がり。

(3)ボウルに入れ、熱いうちに醤油や塩、七味などを振り入れてかき混ぜて、できあがり。

「子どもから大人まで好まれる味で、サクサクとした食感で食べだすと止まらなくなります」(加藤さん)

【中華おこげ風】
▼材料:揚げ餅(適量)、中華あんかけ材料(エビ、豚肉、チンゲンサイ、にんじん、しいたけなど/適量)、中華スープ(適量)、調味料(片栗粉・塩・コショウなど/適量)

▼作り方
(1)中華あんかけ材料のうち、まずエビと豚肉を炒めてたら、いったん取り出して、次に野菜を炒める。

(2)野菜を炒めたら、エビと豚肉を戻して塩コショウで味をつけながら煮て、中華スープを入れて味を調えてから水溶き片栗粉でとろみをつける。

(3)2を揚げ餅にかけたらできあがり。

「中華おこげ風のあんかけです。豪華な一皿になります。餅は焼いたものでも作ることができます」(加藤さん)

保存食にもなる正月餅。無駄にすることなく、最後までおいしく食べ切りましょう。

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