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週刊地震情報 2023.1.8 石川県・能登で震度4と震度3 群発地震が依然継続

2023/01/08 10:06 ウェザーニュース

この1週間で国内で観測された有感地震の回数は前週とほぼ同じ水準です。

東北太平洋側の地震がやや目立ち、中部から西日本にかけても散発的に地震が起きています。震度3以上の地震は3回発生しました。(1月2日~8日10時の集計)

国内:群発地震続く能登で1か月半ぶりの震度4

石川県能登地方の地震
6日(金)13時44分頃、石川県能登地方を震源とするマグニチュード4.5、深さ13kmと推定される地震が発生しました。この地震で石川県珠洲市で最大震度4、輪島市と能登市で震度3、北陸を中心とする広い範囲で震度1~2の揺れを観測しました。

能登地方では2年近くに渡って群発地震が継続しており、震度4以上を観測したのは去年11月14日以来、約1か月半ぶりのことです。地震のメカニズムは東西方向に圧力軸を持つ逆断層型と解析されています。

また、同じ6日(金)23時53分頃にもマグニチュード3.9と推定される地震が発生して、珠洲市で震度3を観測しました。

一連の活動で震度4以上の地震は今回で11回目になっており、群発地震は収まる気配がみられません。当面は震源に近い珠洲市や能登町などを中心に、強い揺れへの備えが必要になります。

世界:世界的には年明けも大きな地震が発生せず

世界のM4.5以上の地震(USGSホームページ引用/ウェザーニュース加工)
アメリカ地質調査所の解析によるマグニチュード6以上の地震は発生していません。最も大きな地震はフィジー近海とアフガニスタンで発生したマグチュード5.9です。

日本時間の5日(木)未明、アフガニスタンの北東部でマグニチュード5.9、深さ約194kmと推定される地震が発生しました。地震のメカニズムは北北東ー南南東方向に圧力軸を持つ逆断層型と解析されています。陸域の地震ではありましたが、深さが200km近い深発地震だったため、揺れはそれほど大きくなりませんでした。

アフガニスタンはインド・オーストラリアプレートとユーラシアプレートの境界に位置しており、しばしばマグニチュード6~7クラスの地震が起きています。今回の地震があった北東部は、深さ200km前後で発生する深発地震が多く、2015年にはマグニチュード7.5の大きな地震が発生しました。深発地震であってもこれほどの規模になると揺れも大きく、隣国のパキスタンも含め家屋の東海などによって多くの死者が出ています。

参考資料など

※日本国内の震源・震度の情報は特に記載が無ければ気象庁より。海外の震源情報は特に記載が無ければアメリカ地質調査所(USGS)より。発表機関により震源情報に差が生じることがあります。