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来週中頃から全国的に高温 偏西風の蛇行が欧州から日本へ

2023/01/05 18:25 ウェザーニュース

年明け以降は寒気が断続的に流れ込んだ日本列島は、来週になると様相が一変します。

年明けのヨーロッパに記録的な高温ともたらした偏西風の蛇行が日本付近まで移動し、暖かな空気を送り込む見込みです。気象庁は全国を対象に高温に関する早期天候情報を発表しています。

平均気温が平年より2℃以上高くなる予想

高温に関する早期天候情報は、情報発表日の6日~14日後までを対象として、5日間平均気温が「かなり高い」となる確率が30%以上と見込まれる場合に発表されます。

沖縄や西日本、東海、東北では11日(水)頃から、関東甲信や北陸、北海道では12日(木)頃から気温が高くなる見通しで、5日間平均気温の平年差は軒並み2℃以上となる予想です。

大雪となった地域は融雪災害に注意

上空1500m付近の寒気の予想
来週の気温上昇の大きな要因は、年明けのヨーロッパに記録的な高温をもたらした偏西風の蛇行です。上空1500m付近の寒気の様子を広範囲で見ると、偏西風が北へ蛇行している所では、寒気も北へ後退します。

年明けにヨーロッパ付近にみられた蛇行は、ユーラシア大陸を東に移動し、11日(水)~12日(木)には日本付近まで達する予想です。12日(木)には平地で雪となる目安の-6℃以下の寒気が北海道の北まで後退し、関東以西は0℃以上のエリアに入るとみられます。

晴れる地域では季節外れの暖かさで、関東以西では最高気温が15℃を上回る所がある予想です。一方で、年明け以降に大雪となった地域では、積もった雪が不安定になって屋根からの落雪や山間部での雪崩などの危険性が高まりますので、注意をしてください。
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