12月29日(木)1時47分頃、高知県東部を震源とするマグニチュード4.4、深さ35kmと推定される地震が発生しました。この地震で高知県高知市、香南市、香美市、徳島県美馬市、三好市などで最大震度3を観測しています。

高知県東部を震源とする震度3以上の地震は2003年8月以来、約19年ぶりです。地震のメカニズムは北東ー南西方向に圧力軸を持つ逆断層型と解析されています。

高知県の地震被害はほとんどが南海トラフ沿いの巨大地震です。今回の震源付近には北東方向に伸びる断層帯があるとみられているものの、詳しい活動に関してはわかっていません。高知県で今回のような陸域の地震で大きな被害が起きた記録はなく、やはり南海トラフ巨大地震への備えに重点を置く必要があります。

アメリカ地質調査所の解析によるマグニチュード6以上の地震は1回発生しました。最も大きな地震はバヌアツ近海で発生したマグチュード6.0です。

日本時間の12月29日(木)未明、南太平洋・バヌアツ近海でマグニチュード6.0、深さ約10kmと推定される地震が発生しました。地震のメカニズムは横ずれ型と解析されています。島からは離れた震源だったため、揺れによる影響は出ていません。

バヌアツ近海は太平洋プレートとオーストラリアプレートの境界が複雑に入り組んでいるため、様々なタイプの地震が発生します。今回の震源はプレート境界の地震が集中している領域からは少し離れていて、プレート内部の破壊による地震とみられます。