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週刊地震情報 2022.12.25 新島・神津島近海でM4.1 震度3以上は約2年ぶり

2022/12/25 11:32 ウェザーニュース

この1週間で国内で観測された有感地震の回数は前週に比べると若干少ない水準です。

東北から北海道の太平洋側の地震は少なく、関東の南部から伊豆諸島で発生が目立ちました。西日本では九州を中心に地震が起きています。震度3以上の地震は2回発生しました。(12月19日~25日10時の集計)

国内:新島・神津島近海は火山に関連する地震が多い

新島・神津島近海の地震
21日(水)4時56分頃、新島・神津島近海を震源とするマグニチュード4.1、深さ10kmと推定される地震が発生しました。この地震で新島村で最大震度3、利島村で震度2を観測しています。この地震の前には2回の有感地震があり、それ以外にも微小な地震が多数起きています。

新島・神津島近海を震源とする震度3以上の地震は去年1月1日に発生したマグニチュード4.7、最大震度4以来で約2年ぶりです。2年前は12月に群発地震が発生し、最も規模が大きなものはマグニチュード5.0で最大震度5弱の強い揺れとなりました。

伊豆諸島では地下のマグマの活動による群発地震がしばしば発生しており、三宅島の火山活動と関連した2000年のように、マグニチュード6以上の規模の大きな地震が複数回起きたケースもあります。今回の地震は今のところ、活発化の兆候はみられていないものの、日頃からの備えが必要です。

国内:千葉県北東部の地震で震度4

千葉県北東部の地震
19日(月)0時02分頃、千葉県北東部を震源とするマグニチュード4.1、深さ27kmと推定される地震が発生しました。この地震で千葉県長南町で最大震度4、茂原市、大網白里市、いすみ市などで震度3を観測しています。

千葉県北東部を震源とする地震は2020年5月以来、2年7か月ぶりです。地震のメカニズムは北西ー南東方向に圧力軸を持つ逆断層型と解析されています。

千葉県北東部では茨城県に近いエリアと、今回の震源周辺で比較的大きめの地震が起きています。2019年には今回よりも少し内陸側を震源とするマグニチュード5.1の地震によって最大震度5弱の強い揺れを観測しました。

世界:米・北カリフォルニア沖でM6.4 強い揺れによる被害も

世界のM4.5以上の地震(USGSホームページ引用/ウェザーニュース加工)
アメリカ地質調査所の解析によるマグニチュード6以上の地震は1回発生しました。最も大きな地震は北カリフォルニアの沖で発生したマグチュード6.4です。

日本時間の20日(火)夜、アメリカ・北カリフォルニアの沖合でマグニチュード6.4、深さ約18kmと推定される地震が発生しました。地震のメカニズムは横ずれ型と解析されています。比較的陸地から近い所で発生したため、沿岸部では改正メルカリ震度階級でVIIIの揺れがあったとみられます。

揺れの強かった地域では橋や道路などに亀裂が生じるなどの影響があり、停電も発生したとのことです。

今回の震源は太平洋プレート、北アメリカプレート、ファンデカプレートの3つのプレートの境界付近にあたり、強い地震が多い領域です。ちょうど1年前の12月20日にもマグニチュード6.2が発生。2005年には少し離れた震源ではありますが、マグニチュード7.2の地震も起きています。

参考資料など

※日本国内の震源・震度の情報は特に記載が無ければ気象庁より。海外の震源情報は特に記載が無ければアメリカ地質調査所(USGS)より。発表機関により震源情報に差が生じることがあります。