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クリスマス寒波 日本海側を中心に大雪や吹雪に 車の立ち往生などに警戒

2022/12/23 09:27 ウェザーニュース

日本海や北日本で低気圧が発達し、日本列島は強い冬型の気圧配置となっています。上空には非常に強い寒気も流れ込んできており、週明けにかけて大雪や吹雪に警戒が必要です。西日本でも大雪警報や暴風雪警報が発表されているところがあり、広島や高知など西日本の平野部でもすでに雪が積もっています。

クリスマス寒波に伴う冬型の気圧配置は26日(月)頃まで続くとみられ、山間部でも積雪が大幅に増えるとみられます。大雪災害に対する備えを万全に行ってください。

沿岸部では暴風 猛吹雪による視界不良にも警戒

23日(金)午後の降水と風の予想
低気圧が発達している影響で、全国的に風が強まっています。西日本や北陸、北日本では雪が降っており、吹雪になっているところがあります。特に北陸では暴風が吹き荒れ、未明に石川県金沢市では31.2m、羽咋市では31.3m/sの最大瞬間風速を観測しました。

このあとも明日24日(土)にかけては全国的に風の強い状態が続き、日本海側を中心に暴風雪に警戒が必要です。飛来物による停電が発生したり、吹雪によって視界がほとんどきかなくなるおそれがあります。

風が強く暴風が吹き荒れている間は、不要不急の外出はできるだけ控えるようにしてください。
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平野部でも強い雪 車の立ち往生などに警戒

寒気のピークとなる今日は西よりの風と北西の風がぶつかり合うJPCZ(日本海寒帯気団収束帯)が形成されます。また、その南側に何本か雲の帯が形成され、西日本にもかかる予想です。7時現在の積雪は広島市で4cm、高知市で8cmとなるなど、普段は雪のあまり降らない西日本の都市部でも雪が積もっています。

西寄りの風によって活発な雪雲は北陸から山陰などを次々に通過し、平野部で短期間に積雪が急増する予想です。また、東北北部と北海道オホーツク海側はそれぞれ低気圧が近づくため、こちらでも局地的な激しい雪となります。

積雪が急増することで車の立ち往生が発生しやすくなり、道路の通行止めや電車の運転見合わせなど交通機関への影響が広範囲に及ぶおそれがあります。できるだけ車での移動を避け、やむを得ない場合は最大限の準備を行ってください。
>>このあとの積雪予想と大雪による影響予測〔会員メニュー〕

週明けにかけて多いところでは150cm以上新たな積雪

26日(月)朝までの積雪予想
今夜以降は寒気の中心が日本列島の東に移動し、季節風が西寄りから北寄りへと変化していきます。

北寄りの風に変わることで、活発な雪雲は濃尾平野に流れ込みやすくなり、岐阜県や愛知県の平野部で雪が降る見込みです。寒気の強さや風向きによって名古屋市内でも雪に変わる可能性があります。

北陸から山陰では雪の中心が平野部から山沿いへと移る見通しです。特に北陸や東北の山沿いでは強い雪が継続しやすく、積雪が大幅に増える予想です。26日(月)朝までには100cmを大きく上回り、最大で150cm以上の雪が新たに積もるとみられます。その後も冬型が続いてさらに積雪が増加するおそれがあるので、雪崩や山間部の集落の孤立などに警戒が必要です。
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写真:ウェザーリポート(ウェザーニュースアプリからの投稿)木村くんさん アイスマンさん