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中国山地で6時間に20cm以上の積雪増 明日にかけて平野部も積もる

2022/12/22 21:05 ウェザーニュース

西から冬型の気圧配置が強まっており、強い寒気が流れ込んできました。九州北部や中国地方など西日本で雪の所が増え、中国山地では積雪が急増しています。

21時までの6時間で広島県庄原市・高野で26cm、島根県飯南町・赤名で24cmの降雪を観測。広島市でもこの冬初めてとなる1cmの積雪を観測しました。

21時の時点で島根県と広島県には大雪警報、山口県、福岡県、佐賀県、長崎県には暴風雪警報が発表中です。

今夜は平野部で積雪のエリアが拡大

この後はさらに寒気が南下し、西日本の広い範囲が上空1500m付近で-9℃以下、山陰は-12℃以下の強い寒気に覆われる見込みです。明日朝は沿岸の一部をのぞいてほとんどの所が雪の予想となっています。

平野部でも雪が積もりやすく、九州北部や中国地方では多い所で5cm前後の積雪となる予想です。また、山沿いでは局地的に20cm以上の雪が新たに積もって大雪となります。

車での移動には冬用タイヤやチェーンなどの滑り止めの必要が地域が多くなるため、事前の準備が欠かせません。
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北陸~山陰はJPCZに伴う強い雪に警戒

23日(金)午後の降水と風の予想
寒気のピークとなる明日は西よりの風と北西の風がぶつかり合うJPCZ(日本海寒帯気団収束帯)が形成されます。また、その南側に何本か雲の帯が形成され、西日本にかかる予想です。

西寄りの風によって活発な雪雲は北陸から山陰などを次々に通過し、前回の冬型と同様に平野部で短期間に積雪が急増する予想です。また、東北北部と北海道オホーツク海側はそれぞれ低気圧が近づくため、こちらでも局地的な激しい雪となります。

道路の積雪が急増することで立ち往生を発端とする大規模な交通障害につながるおそれがあります。できるだけ車での移動を避け、やむを得ない場合は最大限の準備を行ってください。

山沿いは100~150cmの新たな積雪も

26日(月)朝までの積雪予想
明日の夜以降は寒気の中心が日本列島の東に移動し、季節風が西寄りから北寄りへと変化していきます。

北寄りの風に変わることで、活発な雪雲は濃尾平野に流れ込みやすくなり、岐阜県や愛知県の平野部で雪が降る見込みです。寒気の強さや風向きによって名古屋市内でも雪に変わる可能性があります。

北陸から山陰では雪の中心が平野部から山沿いへと移る見通しです。前回の冬型ではあまり雪が降らなかった新潟県上・中越や富山県の山沿いで積雪が増加し、26日(月)朝までには100cmを大きく上回り、最大で150cm前後の雪が積もるとみられます。その後も冬型が続いてさらに積雪の増えるおそれがありますので、雪崩や山間部の集落の孤立などに警戒が必要です。
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写真:ウェザーリポート(ウェザーニュースアプリからの投稿)
てんきとくらすさん