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新潟市など12月では38年ぶりの大雪 峠越えるも引き続き警戒

2022/12/20 10:50 ウェザーニュース

今日20日(火)は冬型の気圧配置で、北陸から北日本の日本海側で雪が続いています。新潟県は平野部で記録的な大雪となり、新潟市などで12月としては38年ぶりの積雪を観測しました。

今日未明が積雪のピーク

冬型の気圧配置は続いているものの、上空の寒気がピークを過ぎたため、日本海側の雪の勢いは今朝になって落ち着いてきました。北陸では積雪が大幅に増加して、特に新潟県の平野部は記録的な大雪です。

最深積雪は新潟市で68cm、長岡市で102cm、柏崎市で91cmを観測。いずれも12月の積雪としては38年ぶりの多さになっています。

大雪警報はすでに解除されているものの、短期間で大量の雪が降り積もった影響が大きく、解消までには時間がかかるとみられます。

新潟県内で積雪に大きな偏り

20日(火)9時の積雪分布
今回はJPCZ(日本海寒帯気団収束帯)に伴う活発な雪雲が、能登半島から新潟県の上中越の沿岸付近に停滞し、さらに別のシアーライン(風の流れが変化する境界線)が新潟平野付近に形成されて、平野部を中心に大雪となりました。

9時時点の積雪の分布を見ると、新潟市で61cm、魚沼市・守門で189cmを観測している一方で、新潟県内随一の豪雪地域である、津南町は33cm、多くのスキー場がある湯沢町で12cmなど中越の山沿いはそれほど雪が降っていません。

上空の強い寒気が西回りで南下したこともあり、活発な雪雲が西南西から東北東に流れ込みやすく、こうした積雪分布になったと考えられます。
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明日の夜からは雨で落雪や路面悪化の懸念

22日(木)の天気分布予想
午後にかけて冬型の気圧配置は弱まり、急激な積雪の状況はない見込みです。ただ、新潟県内では明日21日(水)の夜から22日(木)にかけて低気圧や前線が通過し、今度は雪ではなく雨が降る予想となっています。

積雪が多い状況で雨が降ることで、路面状況の著しい悪化や屋根からの大量の落雪などが懸念されます。山間部では雪崩の発生にも注意が必要です。

また、23日(金)以降は冬型の気圧配置が強まって、雪に変わります。上空の寒気の中心が日本海を通るため、新潟県など北陸の沿岸部にJPCZに伴う活発な雪雲がかかりやすいパターンで、再び大雪となるおそれがあります。

大変な状況ではありますが、次の雪に備えて早め除雪や食料の備蓄などを進めておくようにしてください。
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写真:ウェザーリポート(ウェザーニュースアプリからの投稿)
新潟県長岡市の空さん