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24時間に1m超の降雪を観測 東北・北陸は今日いっぱい大雪に警戒を

2022/12/19 06:42 ウェザーニュース

冬型の気圧配置が強まり上空に強い寒気が流れ込んでいる影響で、日本海側の各地で雪が降り続いています。

特に活発な雪雲が流れ込んでいる新潟・福島・山形の周辺で大雪となっていて、24時間の降雪量が100cm以上となったアメダス観測地点もあります。

大雪は今日19日(月)夜にかけだんだんと峠を越える見通しですが、今日いっぱいは積雪の急増に注意が必要です。
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一日に1メートルの雪降った所も

上空に真冬並みの強い寒気が流れ込んでいることに加え、まだ日本海の海水温が比較的高い時期であることで雪雲が発達しやすくなっっています。さらに、日本海には地形と風向きの影響で出来る雲の帯(JPCZ)が形成されて、北陸〜東北に活発な雪雲が流れ込み続けている状況です。

山形県大蔵村のアメダス肘折では昨日18日(日)21時に積雪が205cmに達し、今季全国のアメダスで初めて2m以上の積雪となりました。同地点では観測史上最も早い2m到達です。その後さらに積雪は増え、今日19日(月)未明には221cmを記録しました。

また、このアメダス肘折に加えて福島県会津のアメダス金山・アメダス只見ではそれぞれ、24時間の降雪量が100cmを超えました。積雪の急増により、高速道路の通行止めや鉄道の運転見合わせが発生しています。

福島地方気象台は昨夜と今日明け方にそれぞれ「顕著な大雪に関する気象情報」を発表し、大規模な交通障害が発生するおそれがあるとして警戒を呼びかけています。
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今日もさらに積雪は増加

積雪の増加予想
今日19日(月)も冬型の気圧配置が続き、北陸や北日本では断続的に雪が降る見込みです。大雪となっている北陸や東北では、これまでの雪に加えてさらに20cm以上の雪が降り、山間部の多い所では50cm以上の積雪増加が予想されます。

平野部でも短期間に積雪が急増するおそれがあり、立ち往生などの大規模な車両滞留が発生してもおかしくありません。移動の際は道路情報や規制等をあらかじめ確認し、無理な行動をしないようにしてください。倒木による停電や、落雪・なだれ等にも警戒が必要です。

昨日18日(日)に広範囲で雪となった西日本は降雪のピークを越えてきましたが、山陰を中心に今日も断続的に雪が降りそうです。雪がやんで晴れてきた所では、冷え込みによる路面凍結にも注意をしてください。
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写真:ウェザーリポート(ウェザーニュースアプリからの投稿)かんすけ さん