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みかんの美味しさを皮の色や表面、ヘタで見分ける方法

2022/12/02 18:12 ウェザーニュース

今日12月3日は「みかんの日」。こたつで温まりながらみかんを食べる様は、冬の風物詩といってもいいかもしれません。

みかんを選ぶ時に値段以外で重視しているポイントを、昨年ウェザーニュースがアンケート調査を行った「産地や品種」が39%と最も高く、「見た目」が31%、「サイズ」が23%という結果になりました。
アンケート結果
産地はラベルなどで表示されていますが、見た目で美味しいみかんを選びたいけど、どのように見分けたらよいかわからないという声も聞きます。

そこで愛媛みかんの産地、JAにしうわ真穴(まあな)蜜柑共同選果部会の代表、中井平昌さんに美味しいみかんの見分け方を伺いました。

皮の色とつぶつぶのキメ細かさを見る

みかんは気温の寒暖差が大きくなる秋になると、もみじが紅葉するのと同じく、緑色からオレンジ色に変化していきます。

「太陽光をしっかり浴びて光合成をおこなっているみかんはオレンジ色が濃くなり、果肉も甘みが増すと言われています。つまり、美味しいみかんは皮がはっきりとしたオレンジ色で、しかも色が濃いものということになります。

さらに、みかんの皮には油胞(ゆほう)と呼ばれる粒々が見えます。これが細かく数多くあるものが甘いみかんなので、選ぶ際にはキメが細かくつるんとしたものを見つけてください」(中井さん)

皮を見ただけでも美味しいみかんが見分けられるのですね。他にポイントはありますか。

ヘタの形と色を見る

ヘタの大きさがポイント
「みかんを選ぶとき、色や形が目につきますが、実はヘタも美味しいみかんを選ぶ重要なポイントになります。

ヘタが大きいものは水分を多く吸収し、小さなものは水分の吸収が少なめです。水分の吸収が少なめのみかんは味が濃いと言われていますので、ヘタが小さいものを選びましょう」(中井さん)
ヘタの大きさで吸収する水分の量が決まる
また、ヘタの色は緑色より黄色っぽいものの方が実が熟しているそうです。

「緑色の方が新鮮で美味しいのでは? と思うかもしれませんが、黄色っぽいのは鮮度が落ちているのではなく、熟している証拠なのです」(中井さん)

みかんにはビタミンCのほか、白い筋に食物繊維の「ペクチン」や「ビタミンP」などの多くの栄養素が含まれています。ビタミンPはポリフェノールの一種で「ヘスペリジン」とも呼ばれ、血行促進、抗酸化作用などの効果があるといわれています。

果肉だけより白い筋ごとみかんを食べると健康効果が高くなります。これからの寒い季節、美味しいみかんを選んで、ヘルシーに過ごしましょう。

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写真:ウェザーリポート(ウェザーニュースアプリからの投稿)トルマリンさん