朝食が大切な理由とは
瀬戸先生は、冷えが気になる人に「まず朝食に温かいものを食べましょう」とアドバイスします。1日を元気で過ごすためには朝食が大切だというのです。
「東洋医学では、『子午流中(しごるちゅう)』と言って、1日のなかでも時間帯によって、活発になり回復する臓器があるのです。朝食を食べる時間帯の7時〜9時は、胃にあたります。
胃は冷えるのが苦手な臓器です。朝食で冷たいものを食べては、胃が冷えてしまいます。温かいものを食べてあげれば、胃が元気になるだけでなく、体もしっかり温めることができます」(瀬戸先生)
“温める”ポイントは、食べるものの温度だけではありません。
「薬膳では、食材によって温める作用のあるものと、冷やす作用のあるものがあります。朝食で、どんなものを食べるかによっても、体の温まり方に違いがあるのです。例えば、コーヒーや緑茶は体を冷やす作用があるので、温かいものを飲んでも体の冷えにつながります。
薬膳的に体を温める作用のある、温朝食におすすめのポカポカ食材を紹介しましょう」(瀬戸先生)
「東洋医学では、『子午流中(しごるちゅう)』と言って、1日のなかでも時間帯によって、活発になり回復する臓器があるのです。朝食を食べる時間帯の7時〜9時は、胃にあたります。
胃は冷えるのが苦手な臓器です。朝食で冷たいものを食べては、胃が冷えてしまいます。温かいものを食べてあげれば、胃が元気になるだけでなく、体もしっかり温めることができます」(瀬戸先生)
“温める”ポイントは、食べるものの温度だけではありません。
「薬膳では、食材によって温める作用のあるものと、冷やす作用のあるものがあります。朝食で、どんなものを食べるかによっても、体の温まり方に違いがあるのです。例えば、コーヒーや緑茶は体を冷やす作用があるので、温かいものを飲んでも体の冷えにつながります。
薬膳的に体を温める作用のある、温朝食におすすめのポカポカ食材を紹介しましょう」(瀬戸先生)
朝食におすすめの“ポカポカ食材”4選
▼長ねぎ
おすすめ:冷えからかぜをひきやすい人に
食べ方:みそ汁、鍋など
「長ねぎの白い部分は『葱白(そうはく)』といって、寒さからくる風邪に使う生薬でもあります。
冷えて『かぜをひいたかな』というときや、冷えやすい体質の人は日常的に食べるようにするといいでしょう。温かくしてたくさん食べるのがおすすめです」(瀬戸先生)
▼かぶ
おすすめ:胃腸が弱く冷えやすい人に
食べ方:みそ汁、スープ、お粥、温サラダなど
「かぶは、消化を助けて胃腸に優しい食材です。ポカポカ食材のなかでも、消化機能が弱い人や腹が冷えて痛くなってしまう人におすすめできます。
汁物やおかゆに入れるのはもちろん、そのまま蒸してもいいでしょう。すりおろせばさらに消化がよくなるので、朝に食欲がないタイプの人も食べやすいです」(瀬戸先生)
▼にら
おすすめ:冷えて体力不足の人に
食べ方:お粥、味噌汁、おひたし、炒め物など
「にらは、『起陽草(きようそう)』とも呼ばれ、陽気(体の熱エネルギー)を補って元気にしてくれるので、お腹が冷えやすかったり、足腰が弱って体力が落ちている人にとてもよいです。
冬に冷えが強かったり、日が短くなると気持ちが落ち込みやすい人は、陽気不足の状態なので、特ににらがおすすめです。寒さを発散する作用、血流を促す作用もあるので、冷えて血行不良になった時は、多めに食べるとよいでしょう」(瀬戸先生)
▼酒粕
おすすめ:冷えて血行不良の人に
食べ方:粕汁やスープ、ポタージュ、肉や魚の粕漬けなど
「お酒や味醂の搾りかすの酒粕は、お腹を温め、血流を良くしてくれます。発酵食品でもありますから、冷えて消化不良になりやすい時にも良いです。また、血流を良くすることで肌の艶(つや)も増してくれますので、冬場に肌荒れになる人は特にオススメです。
他のポカポカ食材と合わせて、粕汁やスープにすると効果が倍増します。肉や魚の粕漬けも、たんぱく質の消化を助けて、とてもよい組み合わせです」(瀬戸先生)
朝食はとらない習慣という人もいますが、朝に何も口にしないのはできるだけ避けたいといいます。
「朝に欠食するとどうしても体を温めるエネルギーが不足してしまいます。食欲がない場合でも、具なしの味噌汁やスープだけでも飲むようにすると、冷えが解消することがあります。
また、冷えには体を冷やさないことが大事です。寒くなるこれからの時期は、朝食だけでなく、体を冷やす、生もの、冷たいもの、甘いもの、夏が旬の食材、南方が原産地の食材を摂りすぎないように気をつけましょう」(瀬戸先生)
これからの時季は、朝食から体を冷やす食材に気を付けて、寒さに負けずに過ごしていきましょう。
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