秋のつらさの原因とは
11月は過ごしやすい日も多いのですが、冬へと移る季節の変わり目でもあり、朝晩の寒暖差が大きく、急な冷え込みや気圧の変化などからも自律神経が乱れがちです。
だるさや疲労感が強い、冷えを強く感じる、肌や髪がパサつく、落ち込みやすいなど、心身の不調に悩まされてはいないでしょうか。
「東洋医学でいう『気血両虚(きけつりょうきょ)』になり、体調不良になっている人が多いのです。気血両虚とは、体を動かすエネルギーの“気”と、血液に当たる“血(けつ)”が不足している状態。
仕事や家事に、コロナ対策やリモートワークなどの負担も加わり、体が悲鳴を上げているかもしれません。食事がなおざりになっていたり、寝つきの悪い人は、すでに回復のための栄養補給や休息も困難になっています。ストレスに弱く暴飲暴食にも走りがちです」(瀬戸先生)
まずは、手軽に取り組める食習慣で悪循環を断ち切りましょう。
だるさや疲労感が強い、冷えを強く感じる、肌や髪がパサつく、落ち込みやすいなど、心身の不調に悩まされてはいないでしょうか。
「東洋医学でいう『気血両虚(きけつりょうきょ)』になり、体調不良になっている人が多いのです。気血両虚とは、体を動かすエネルギーの“気”と、血液に当たる“血(けつ)”が不足している状態。
仕事や家事に、コロナ対策やリモートワークなどの負担も加わり、体が悲鳴を上げているかもしれません。食事がなおざりになっていたり、寝つきの悪い人は、すでに回復のための栄養補給や休息も困難になっています。ストレスに弱く暴飲暴食にも走りがちです」(瀬戸先生)
まずは、手軽に取り組める食習慣で悪循環を断ち切りましょう。
手軽に改善できる3つの食習慣
(1)朝は1杯の味噌汁から
朝食は食べない、パンだけ、コーヒーだけという人も、味噌汁だけで良いので朝食を取りましょう。
「薬膳では、朝食にあたる朝7時〜9時が胃の時間帯と考えます。胃の活動が活発になり、修復にも効果的。胃の養生によいのが、温かく、発酵食品である味噌を使っている味噌汁です。
具入りが望ましいのですが、市販の味噌に粉だしを混ぜた“味噌汁のもと”を作っておいたり、生味噌タイプのレトルトを湯で溶くだけでもOKです」(瀬戸先生)
(2)1日1缶のツナ缶
70gの小さめのツナ缶でよいので、1週間は1日1缶をいつもの食事に追加して食べてみてください。食べ方は、汁気を切って温かいご飯にのせるツナ丼や、卵焼きの具、麺類やサラダのトッピングなど。
「貧血から不調を起こしていることが多いので、鉄分の多い動物性タンパク質を摂取したいのです。ツナ缶がない場合は、いつもの食事に加えて、サバ缶、かつおぶし、じゃこなどの動物性タンパク質を毎食とるようにしましょう。ただし、生ものである刺身は、胃腸に負担がかかるので避けます」(瀬戸先生)
(3)おやつは魚肉ソーセージ
おやつは甘いものではなく、魚肉ソーセージにします。
「無性に甘いものが食べたくなるのも、不調のサインです。甘いものは栄養補給というより、楽しみのための食です。週に1〜2回程度ならいいのですが、食べ過ぎは体調や精神状態を悪化させます。特に、チョコレートは胃を傷めやすく、アイスクリームは体を冷やしてよくありません。
1週間は甘いものを我慢して、魚肉ソーセージにしましょう。血を作る動物性タンパク質で、すり身なので消化もしやすいのです。他に、アーモンドフィッシュやスルメなどもおすすめです」(瀬戸先生)
気軽に取り組めることが大切
どれも簡単なことばかりですが、簡単なことに意味があるといいます。
「気力も体力も落ちている状態では、がんばろうとしてもさらに心身への負担となってしまいます。例えば、健康の基本はバランスのよい食事といっても、『バランスのよい食事』を考え、準備するのは大変です。
まずはお手軽な方法で、できるだけ体を回復させましょう。元気が出てきたら、様々なことにエネルギーを使えるようになります。
幸い、秋は気血を補いやすい時季です。養生することで、まだ体に残っている夏の疲れをとり、冬に備えることができます」(瀬戸先生)
今年の冬は寒くなるという予報があります。3つの食習慣を意識して養生しながら寒さに負けずに過ごしたいですね。
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「気力も体力も落ちている状態では、がんばろうとしてもさらに心身への負担となってしまいます。例えば、健康の基本はバランスのよい食事といっても、『バランスのよい食事』を考え、準備するのは大変です。
まずはお手軽な方法で、できるだけ体を回復させましょう。元気が出てきたら、様々なことにエネルギーを使えるようになります。
幸い、秋は気血を補いやすい時季です。養生することで、まだ体に残っている夏の疲れをとり、冬に備えることができます」(瀬戸先生)
今年の冬は寒くなるという予報があります。3つの食習慣を意識して養生しながら寒さに負けずに過ごしたいですね。
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参考資料など
取材:源保堂鍼灸院(東京都渋谷区) 瀬戸佳子先生(国際中医薬膳師)