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紅葉見頃予想2022 週末は高尾山(東京)、来週は嵐山(京都)も見頃に

ウェザーニュース 第3回紅葉見頃予想

2022/11/10 12:44 ウェザーニュース

東北の紅葉シーズンは終盤を迎え、東日本や西日本でも山から平野部へと見頃エリアが移ってきています。

今週末は高尾山(東京)や滑床渓谷(愛媛)、深耶馬溪(大分)など、来週になると、嵐山(京都)や宮島(広島)などでも見頃の紅葉が楽しめそうです。

ウェザーニュースでは、この先の天候などをもとに最新の紅葉見頃予想を発表しました。

全国の紅葉名所の見頃日を確認して、紅葉狩りの計画にお役立てください。

■ポイント ■

・東日本や西日本の平野部は平年並~やや早い傾向
・東北は紅葉シーズン終盤、見頃は11月中旬いっぱい
・十分な日照時間と冷え込みで鮮やかな紅葉に期待

東日本や西日本の見頃は平年並〜やや早い予想

2022年 全国見頃予想マップ
今シーズン、9月は北日本の日本海側を中心に晴れた日が多く、朝の放射冷却によって色付きが進みました。北日本や甲信の標高が高い山では平年並の見頃を迎えたところが多く、大雪山黒岳(北海道)など、平年より9日も早い見頃を迎えたところもありました。

東日本や西日本では、9月下旬から10月はじめにかけては気温が高めだったこともあり、色付きは足踏み状態となりましたが、その後、11月にかけては寒気が度々流れ込んだ影響で、西日本を中心に色付きが急加速しています。全国的に平年並の見頃となっている名所が多い中で、平年11月上旬から中旬に見頃を迎える名所では平年よりも早めの見頃時期となっているところがあります。

現在、東北の紅葉シーズンは終盤を迎え、東日本や西日本でも山から平野部へと色付きエリアが移ってきています。今週末は高尾山(東京)や滑床渓谷(愛媛)、深耶馬溪(大分)など、来週になると、嵐山(京都)や宮島(広島)などでも見頃の紅葉が楽しめそうです。

今後、天気は周期変化しながらも、東日本や西日本では晴れる日が多くなります。色付きに必要な朝の冷え込みが見込め、東海以西を中心に平年より気温が低くなる予想です。このため、これから見頃を迎える名所では平年並の見頃となるところが多く、平野部では平年よりも早い見頃を迎える可能性があります。

十分な日照時間と冷え込みで鮮やかな紅葉に期待

葉が鮮やかに色付くためには、秋に適度な日差しと雨があり、気温がしっかりと下がることが必要です。また、夏の天候は葉の育ち具合や傷み具合を左右し、色付きの良さに影響を与えます。

9月に度々台風が接近した影響で、10月上旬までに見頃を迎えた西日本の山の一部から葉が散っている・色が悪いなどの影響報告がありました。ただ、10月の西日本は晴れた日が多く、日照時間が長くなりました。さらに、寒気や晴れた日の放射冷却の影響で冷え込み、葉の色付きが順調に進んでいます。

10月は台風の接近もなかったため、平年10月後半から見頃を迎える名所では、数年ぶりにきれいな鮮やかさといった声が寄せられています。

※ 見頃の定義:一つの名所の中で、全体の約7割が色付いたときから落葉が始まった日まで
※ 見頃の平年:2004年から2021年の期間で、紅葉が見頃を迎えた日から落葉が始まった日の平均
※ 天候の平年:1991年〜2020年の過去30年平均

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写真:ウェザーリポート(ウェザーニュースアプリからの投稿)
冬威さん