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りんごの切り方「スターカット」 皮ごと食べやすく栄養も

2022/11/04 08:19 ウェザーニュース

青森や長野など雪国の産地で収穫されたりんごは今が旬。青果店やスーパーの店頭にはさまざまな品種が並んでいます。

食べ方は人それぞれですが、皮をきちんとむいて芯を取り、くし形の4・8等分に切り分けるのが一般的ではないでしょうか。

ところがこの食べ方は手間がかかるうえにりんごに含まれる栄養を無駄にしているそう。実はもっと簡単に食べられて栄養も保てる「スターカット」という手法があるそうです。青森県りんご対策協議会の里村桃子さんに、詳しい話を伺いました。

皮と一緒に食べて栄養アップ

「スターカットはりんごを横にして輪切りにするカット法で、切断面の真ん中の芯の部分が星形『☆』に見えることから、そう呼ばれています」(里村さん)
輪切りにすると芯の部分が『☆』に見える
「一般的なくし形のカット法だと、皮は捨ててしまうことが多いですが、じつはりんごの皮には栄養分が多く含まれています。果肉とともに皮も一緒に、残さず食べることで、栄養アップが期待できるのです」(里村さん)

皮つき・皮むきの成分を比較すると、ビタミンEは4倍、ビタミンCは1.5倍、食物繊維の量もアップするそうです。

それでは、スターカットりんごを実際に作ってみましょう。「スターカット」というと難しそうですが、驚くほど簡単にできるのです。
スターカットのやり方
「くし形カットに比べれば、やり方はじつに簡単です」(里村さん)

(1)りんごを横にする
(2)お好みの幅にカットしたら出来上がり

「りんごの下に布巾(ふきん)を敷くと、安定して切りやすくなります。“作業”はこれだけ。あっというまにスターカットのできあがりです」(里村さん)

生ごみを減らす効果も

「くし形カットに比べて、皮を残すスターカットは摂取する栄養分が増えるのに加え、皮や芯などの生ごみを減らす効果もあります。食べられる部分も多くなります。

りんごの表面のつやを、ワックスや農薬ではないかと気にする方もいるのですが、これはりんご自体が出す「ろう物質」(天然成分)ですので、安心して皮も食べられます

また、果肉に対して皮の面積も少ないので、皮つきでも食べやすく、噛む力が弱いお年寄りや小さなお子様にもおすすめです。皮の栄養を摂取できて食べられる量も増え、エコにも役立つのです」(里村さん)

お菓子用の抜き型で芯の部分を星形にくり抜けば、まさにスターカットのイメージそのまま。見た目もかわいく子どものおやつにもよろこばれそうです。ぜひ、試してみてはいかがでしょうか。
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写真:ウェザーリポート(ウェザーニュースアプリからの投稿)
majyukaさん

参考資料など

画像提供:(一社)青森県りんご対策協議会