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さつまいもを皮ごと食べた方が良い理由 表皮に集中している栄養成分も!?

2022/11/11 10:36 ウェザーニュース

今が旬のさつまいも。えんじ色の皮が美しい新芋が店頭に並びます。さつまいもというと、焼き芋、スイートポテトなどが思い浮かびますが、調理の際、皮をむくことが多いようです。しかし「皮はむかずに食べた方がいい」のだそうです。詳しい話を管理栄養士の柴田聡美さんに伺いました。

皮にはポリフェノールが豊富

「栄養のことを考えれば、さつまいもは皮ごと食べるのがおすすめです。というのも、さつまいもの皮には抗酸化作用が期待できるポリフェノールの一種である『クロロゲン酸』と『アントシアニン』が豊富です」(柴田さん)

どのような栄養成分なのでしょうか。

「クロロゲン酸には生活習慣病の原因となる活性酸素の働きを抑制する効果(抗酸化作用)があるといわれています。また、アントシアニンにも、抗酸化作用があり、さらに視力改善の効果も期待できるといわれています。

これらのポリフェノールは約80%が皮の下5mmまでにあるとされているので、皮ごと食べるのがおすすめなのです」(柴田さん)

その他にも皮ごと食べることでたくさん摂取できる栄養成分があるそうです。

食物繊維も豊富

「さつまいもを皮なしで食べると食物繊維は100g中2.2gですが、皮つきだと2.8g摂ることができます。

たった0.6gの差なんてと思われるかもしれませんが、厚生労働省によれば、15~64歳の女性の1日の食物繊維の推奨摂取量は18g以上とされていますので、決してあなどれない量です。

食物繊維は、腸の中で善玉菌の餌となるので腸内環境を整え、便通も良くしてくれます。さらに糖や脂質の吸収を抑える働きもありますので、特に女性にはうれしい効果といえるでしょう。

ただし、皮は消化があまりよくないこともあり、小さいお子さまやご高齢の方は注意が必要です」(柴田さん)

皮ごと食べる場合は、まず芋を10分程度水に浸けておき、流水にあてながら手でこすり洗いをすると泥や砂はきれいに落ちるそうです。

甘くてホクホクのおいしいさつまいもを皮ごと食べて、生活習慣病を予防し、冬に不足しがちな食物繊維を補って腸内環境を整えましょう。

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