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関東の空に「穴あき雲」が出現 氷点下でも凍らない水滴が鍵

2022/10/21 15:44 ウェザーニュース

今日21日(金)の関東は午後になって上空の高い所に雲が広がってきました。その雲の一部に穴が空いたような雲がみられています。

雲に足跡がついたよう

埼玉県狭山市では空に広がるうろこ雲の中に、大きな穴が出現しました。少し細長い穴の形はまるで雲に足跡をつけたようにも見えます。

これは「穴あき雲」と呼ばれるもので、比較的珍しい現象です。

雲の中に氷点下でも凍らない水滴

穴あき雲の出来かた
「穴あき雲」は層状に薄く広がった巻積雲や高積雲に円形の隙間ができた雲のことを言います。

雲は氷や水の細かい粒が集まってできています。

うろこ雲のように上空の高いところにある雲には、氷点下なのに凍っていない「過冷却」状態の水分が含まれていますが、何らかの原因で、ある1点で水分が凍結を始めると、周りの「過冷却」の水分が次々とその氷に付着します。

重くなった氷の粒は落下しますが、途中で蒸発してしまいます。その結果、一部分だけポッカリと穴の空いた雲ができる、珍しい現象です。
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写真:ウェザーリポート(ウェザーニュースアプリからの投稿)
えーすけさん