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姿を現した富士山に笠雲 山肌を覆う雲は雪のよう

2022/10/10 14:34 ウェザーニュース

今日10日(月)の午後になって、富士山が雲の中から姿を現しました。その山頂付近には笠雲がみられています。また、山肌も雲に覆われていて、まるで雪を被ったかのようです。

天気回復の過程で出現した笠雲

富士山周辺は前線や湿った空気の影響で昼過ぎにかけて曇りや雨のすっきりしない天気が続きました。午後になって天気が回復し、笠雲をかぶった姿を見せています。

笠雲は富士山のような独立峰の山頂付近に現れる雲です。山が笠を被っているように見えることから笠雲と呼ばれます。
 ・上空の風が強い
 ・湿った空気が存在する
という気象条件の時に発生しやすい現象です。

強い風が山にぶつかると、両側や上方に風の流れが変わります。湿った空気が山にぶつかって持ち上げられると冷えて雲ができ、山頂の風下側では再び空気が下ることで暖まって雲が消える、という原理で山頂付近にだけ雲ができるのです。

今日の笠雲は天気が回復する過程で現れたものです。山肌を覆う雲もこの後は解消に向かい、明日11日(火)は朝から晴れる予想となっています。
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写真:ウェザーリポート(ウェザーニュースアプリからの投稿)
さくらてるてるさん