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秋の寒暖差疲労が肩こりの原因に 簡単”壁ストレッチ”で改善

2022/10/14 05:14 ウェザーニュース

秋が深まるにつれ、朝夕がめっきり冷え込むようになってきました。この季節になると、肩こりに悩む方が多くなります。

秋はなぜ、肩がこりやすいのでしょうか。また、どうしたら季節性の(秋の)肩こりを解消することができるのでしょうか。原因と対策をヨコヤマバランス整体(鳥取県東伯郡湯梨浜町)の横山祥併院長に伺いました。
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気温差が肩こりや倦怠感を引き起こす

この時期に起こる多くの不調は、“寒暖差疲労”からきているそうです。

「1日の中で気温差が7℃以上あると起こるとされ、最近では“寒暖差疲労外来”を設けている医院もあるくらいです。

寒暖差があると、自律神経が乱れやすくなります。そこから肩がこる、だるくて倦怠感が抜けない、朝起きるのがつらい、といった症状が起こるのです。

これらを防ぐには、体がなるべく寒暖差を感じないように衣服や寝具などで調整しなければなりません。天気予報をこまめにチェックして、極端な寒暖差をつくらない工夫が必要です」(横山院長)
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即効性があるのは肩甲骨周りの筋肉ほぐし

「春の寒暖差より秋の寒暖差が肩こりを引き起こしやすいのは、上着を着る季節だからです。上着が肩甲骨の動きを悪くするので、一層肩こりが起こりやすくなります」(横山院長)

秋の肩こりを解消するカギは、どうやら肩甲骨にありそうです。

「デスクワークなどで長時間同じ姿勢を続けると、体が固まってしまいます。これを防ぐには、肩甲骨を大きく回してあげなければなりません。肩甲骨は日常的な動作では動いてくれないので、意識して動かす必要があります。

しかし、肩こりが出るくらい固まってしまったら、肩甲骨を動かす前に腕と胸のストレッチが必要です。

室内で簡単にできる“壁ストレッチ”を2種類紹介しましょう。これを行ってから腕を大きく回すなど肩甲骨を動かすと、血流がよくなって肩こりが解消するはずです」(横山院長)

【1/腕の筋肉をほぐす】

(1)壁の前に立ち、指を下向きにして手のひら全体を壁につける。このとき肘はしっかり伸ばす。

(2)壁から手のひらを離さず、体をねじって正面を向く。首をねじらず、体を正面に向けた状態で30秒ほどキープする。正面に向けなければ、止まった所もしくは“痛気持ちいい所”でキープ。

(3)このストレッチを左右とも30秒×3セット、毎日1回ずつ行う。

【2/胸の筋肉をほぐす】

(1)手の小指を壁の窓枠などに引っ掛ける。肘は必ずしっかり伸ばす。

(2)手の位置をキープして体をねじり、正面を向く。体を正面に向けた状態で30秒ほどキープする。正面に向けなければ、止まった所もしくは“痛気持ちいい所”でキープ。

(3)左右とも30秒×3セット、1日3回行えれば理想的。

「両方ともしっかり呼吸しながら行ってください。もし痛みが出たら、すぐに中止してください。ストレッチの無理は厳禁です。

2つのストレッチを行ってから、腕をぐるぐる回して肩甲骨周りの筋肉ほぐしを行うといいでしょう」(横山院長)

壁ストレッチと肩甲骨回しで、この秋は寒暖差疲労からくる肩こりを撃退しませんか。
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