利尻山は北海道の利尻島にそびえる標高1721mの山で、その姿から利尻富士とも呼ばれています。気象庁が初冠雪の観測を行っている山としては最北に位置しています。

利尻山周辺では昨夜から今日昼頃にかけて上空の気圧の谷が通過し、弱い降水があったものとみられます。また、上空1500m付近には0℃以下の寒気も流れ込んでいたことから、山頂付近では雪になり、うっすらと積もったと考えられます。今のところ稚内地方気象台からの発表はありませんが、麓から撮影された写真の山頂付近を拡大すると、うっすらと白くなっている様子がわかります。

利尻山の初冠雪の観測は、昨年は10月7日、最も早い記録は2014年に観測した9月17日となっています。だんだんと夏から秋へと季節が移り変わっていく中で、早くも冬の便りが届くかもしれません。

北海道では今夜から明日の朝にかけて移動性高気圧に覆われて、晴れるところが多くなります。今朝も内陸部を中心に冷え込みが強まりましたが、明日の朝も地上の熱が上空へと逃げる放射冷却現象が効いて、気温が下がる見込みです。

内陸部では今朝に続き3℃前後、標高の高いところでは氷点下になるところも出てきそうです。朝晩はそろそろストーブなど暖房器具の準備も必要となってきます。暖かくして体調を崩さないようにお気を付けください。
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写真：ウェザーリポート（ウェザーニュースアプリからの投稿）北海道利尻町より