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週刊地震情報 2022.9.18 青森県東方沖でM5.1 太平洋沿岸部で震度3を観測

2022/09/18 10:31 ウェザーニュース

この1週間で国内で観測された有感地震の回数は前週とほぼ同じ水準です。

東北から北海道の周辺で地震がやや目立ち、西日本の内陸の地震は少ない傾向となりました。震度3以上の地震は1回発生しています。(9月12日~9月18日10時の集計)

国内:青森県東方沖の地震で最大震度3

青森県東方沖の地震
13日(火)9時52分頃、青森県東方沖を震源とするマグニチュード5.1、深さ54kmと推定される地震が発生しました。この地震で北海道函館市やえりも町、青森県階上町、東通村など太平洋沿岸を中心に最大震度3を観測しています。

青森県東方沖を震源とする震度3以上の地震は今年の5月23日以来、約4か月ぶりです。地震のメカニズムは北西ー南東方向に圧力軸を持つ逆断層型と解析されています。

青森県東方沖はそのほかの北日本の太平洋側と同様、太平洋プレートが沈み込むことによる地震が発生しやすい領域です。マグニチュード6を超えるような規模の地震もしばしば起きており、最近では2020年12月にマグニチュード6.5、最大震度5弱の地震が発生しました。

さらに遡ると1968年にマグニチュード7クラスの地震が相次いで発生したこともあり、警戒が必要なエリアです。

世界:南太平洋バヌアツ近海でM7.0

世界のM4.5以上の地震(USGSホームページ引用/ウェザーニュース加工)
アメリカ地質調査所の解析によるマグニチュード6以上の地震は2回発生しました。最も大きな地震はバヌアツ近海で発生したマグチュード7.0です。

日本時間の14日(水)夕方、南太平洋・バヌアツ近海を震源とするマグニチュード7.0、深さ約145kmと推定される地震が発生しました。地震のメカニズムは横ずれ型と解析されています。

地震の規模は大きかったものの、震源が深かったため揺れによる影響はなかったとみられます。また、津波の発生もありませんでした。

バヌアツやフィジー近海は太平洋プレートとオーストラリアプレートの境界に位置し、プレート同士が複雑に入り組んでいるため、様々なタイプの地震が発生します。

今回のような深さ100kmほどの深発地震に加え、500km前後のさらに深い所で地震が起きることもあります。フィジー近海では、2018年にマグニチュード8.2と7.9の深発地震が相次いで起きました。今年の3月にはマグニチュード7.0、深さ10kmの浅い地震も発生しています。

台湾南部でM6.5の地震

日本時間の17日(土)夜に台湾南部を震源とするマグニチュード6.5、深さ約10kmと推定される地震が発生しました。台湾の気象局によると、この地震で最大震度6強を観測したとのことです。(台湾の震度階級は日本とほぼ同じ)

地震のメカニズムは横ずれ型と解析されています。

余震が相次いでおり、最初の地震から1時間ほど後にはマグニチュード5.5の地震が発生しました。震源周辺では強い揺れとなっていることから、被害が懸念されます。

参考資料など

※日本国内の震源・震度の情報は特に記載が無ければ気象庁より。海外の震源情報は特に記載が無ければアメリカ地質調査所(USGS)より。発表機関により震源情報に差が生じることがあります。