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紅葉見頃予想2022 京都・嵐山は11月中旬から見頃に

ウェザーニュース 第1回紅葉見頃予想

2022/09/15 13:09 ウェザーニュース

今年も北海道の大雪山系では一足早く紅葉が見頃を迎え、富山県立山の室堂平でも色づきが始まっています。ウェザーニュースでは、この夏の天候などをもとに2022年の紅葉見頃予想を発表しました。

全国の紅葉名所の見頃日を確認して、紅葉狩りの計画にお役立てください。

■ポイント ■

・山沿いの見頃は平年より遅くなる見込み
・夏の猛暑や大雨の影響見られず、葉の状態は良好
・全国的に色鮮やかな紅葉に期待

山沿いの見頃は平年より遅くなる見込み

2022年 全国見頃予想マップ
葉が色付く時期は秋の気温と深く関係しており、気温が低いと色付く時期が早くなり、高いと遅くなります。

北海道は8月下旬頃から暖気が南下し秋の空気に入れ替わって、気温が平年並みか平年より低い日が多くなりました。標高の高い山から色付きが進み、大雪山系は黒岳で平年よりも9日早く、旭岳では平年並みの見頃を迎えています。

9月後半から10月にかけては太平洋高気圧の後退が弱く、全国的に気温が平年より高い傾向にあるため、北日本や東・西日本の山沿いは多くの名所で平年より遅い見頃となる見込みです。

ただ、11月になると寒気が西日本に入りやすくなります。東日本も晴れた日は放射冷却が見込まれるため、葉の色付きに重要な最低気温は下がる予想です。平野部の見頃は11月となり、平年並みのところが多く、やや早いところもある見込みです。

夏の猛暑や大雨の影響見られず、葉の状態は良好

夏の天候は葉の育ち具合や痛み具合を左右し、色付きの良さに影響を与えます。今夏は6月の記録的な猛暑や8月の東北・北陸を中心とした豪雨、台風の影響が懸念されました。

そこで、スマートフォンアプリ「ウェザーニュース」を通じて8月30~31日に葉の状態を調査し、全国1,437人に回答をいただきました。全国的に「葉っぱの大きさ」は概ねそろっており、「葉っぱの形」は昨年より良い傾向にあります。懸念していた暑さや大雨による影響は見られず、今年も鮮やかな紅葉が期待できそうです。

9月上旬には台風11号が西日本や北海道に接近し、雨風が強まりました。一部では塩害や倒木などの被害報告がありましたが、紅葉全体の鮮やかさを損なうほどではなさそうです。

全国的に色鮮やかな紅葉に期待

葉が鮮やかに色付くためには、夏の天候だけでなく秋に適度な日差しと雨があり、気温がしっかりと下がることが必要です。

今秋は、11月前半にかけて全国的に天気が周期変化する予想です。葉が鮮やかに色付くために必要な日差しや雨、朝晩の冷え込みが十分に見込まれるため、鮮やかな紅葉が期待できます。ただ、今週末から三連休明けにかけて台風14号が日本列島を縦断することが考えられます。また、10月中旬にかけては西日本や東日本に台風が接近するおそれがあり、平年10月中旬〜下旬に見頃を迎える標高の高い山では鮮やかさに影響が出る可能性があります。

※ 見頃の定義:一つの名所の中で、全体の約7割が色付いたときから落葉が始まった日まで
※ 見頃の平年:2004年から2021年の期間で、紅葉が見頃を迎えた日から落葉が始まった日の平均
※ 天候の平年:1991年〜2020年の過去30年平均

>>紅葉Ch.をアプリで見る

参考資料など

写真:ウェザーリポート(ウェザーニュースアプリからの投稿)
pontaxさん