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台風12号の動きを阻む高気圧 来週は時速10km未満に

2022/09/10 11:58 ウェザーニュース

強い勢力となった台風12号(ムイファー)は沖縄の南の海上を北西に進んでいます。明日11日(日)以降は高気圧に行く手を阻まれて、速度を落とす見込みです。

来週前半は動きがゆっくりに

強い勢力の台風12号は10日(土)9時現在、北西に時速20kmで進んでいます。この後は沖縄に近づくにつれて速度が遅くなり、明日11日(日)朝は時速10km、12日(月)朝にはゆっくりとなる予想です。

日本付近は上空の高気圧が東西に勢力を広げていて、台風は高気圧に周囲を取り囲まれるような形になっています。このため、動きが遅くなり、先島諸島での影響が長引く見込みです。

来週中頃からようやく速度を上げる

15日(木)の上空の気圧配置
来週中頃になると、上空の高気圧は次第に東に中心を移すため台風は再び北上し、15日(木)朝は時速15kmが予想されています。高気圧の勢力次第で西寄りに進むか、東寄りに進むかが変わってくる見通しです。

ただ、上空の流れる強い西風のジェット気流は北海道の北を吹いています。この時期としてはかなり北に位置しているため、台風はジェット気流に乗ることができません。

高気圧の縁に沿ってあまり速度を上げずに北上を続けるとみられます。高気圧の勢力の予測が難しく、来週後半以降の台風の動向は現時点でははっきりしない状況です。今後の台風情報をこまめにご確認ください。
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参考資料など

気象衛星可視画像:NICT-情報通信研究機構