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長崎県・五島列島が暴風域に 台風11号は九州北部へ明朝最接近

2022/09/05 23:47 ウェザーニュース

9月5日(月)21時現在、大型で強い台風11号(ヒンナムノー)は長崎県の五島列島・五島市の西を北東に進んでいます。

五島列島の一部が、風速25m/s以上の暴風域に入りました。22時30分までの最大瞬間風速は、上大津で32.9m/s、福江で29.6m/s、雲仙岳で29.5m/sを観測しています。

この後は北東に進み、6日(火)の未明から朝にかけて九州北部に最接近する予想です。九州エリアでは、明日にかけて暴風や高波、高潮、激しい雨に警戒が必要です。

▼台風11号 9月5日(月)21時現在
 中心位置   五島市の西 約210km
 大きさ階級  大型
 強さ階級   強い
 移動     北東 30 km/h
 中心気圧   950 hPa
 最大風速   40 m/s (中心付近)
 最大瞬間風速 60 m/s
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九州にアウターバンドかかる 激しい雨に警戒

台風の東側には発達した雨雲があり、九州で強い雨を降らせています。アウターバンドと呼ばれる台風の外側の雲が九州にかかりはじめ、宮崎県では22時までの1時間に、神門で51.5mmの非常に激しい雨、諸塚で48.5mmの激しい雨を観測しました。

また、台風がもたらす暖かく湿った空気の影響で、高知県や紀伊半島南部など西日本の太平洋側にも活発な雨雲が流れ込んでいます。

台風の接近に伴って九州や高知県、紀伊半島南部では断続的に雨が降り、一時的に強く降ることもある予想です。局地的には、1時間に50mmを超えるような非常に激しい雨が降るおそれもあるため、台風の進路から離れていても大雨に警戒してください。
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九州は暴風に厳重警戒 高潮警報も

雨風の予想 6日(火)6時
台風11号は大型であることに加え、強い勢力を保って九州に近づくとみられます。5日(月)22時現在、九州では宮崎県を除く各県で暴風警報が発表されている地域があります。

長崎県、佐賀県、福岡県では、風速25m/s以上の暴風域に入る確率が90%以上と高く、明日6日(火)をピークに風が強まる予想です。瞬間的に50m/s近い暴風が吹き荒れるおそれがあります。

九州では明日6日(火)の昼過ぎまでが強風のピークで、交通機関にも大きな影響が出る可能性があります。こまめに最新の情報を確認するようにしてください。

また、長崎県では全域に高潮警報が発表されています。高潮警報が発表されている地域では、海岸付近の低地や湾奥部、河口部にはなるべく近づかず、できるだけ高い場所に避難するようにしてください。
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広範囲で風強まるおそれ 交通機関に影響も

台風11号による雨風のピーク予想
台風11号は強い勢力を保ったまま、明日6日(火)の朝には朝鮮半島付近を通過。その後は日本海をさらに北東に進む予想です。

明日6日(火)は九州に加えて、山陰や北陸など日本海側を中心に風が強まり、瞬間的には30m/s前後の暴風となる可能性があります。台風の進路から離れている太平洋側でも豊後水道や紀伊水道など、地形の影響で南寄りの風が吹き抜けやすい地域では、同レベルの暴風に警戒が必要です。夜には北日本でも日本海側を中心に強風や暴風が吹き荒れるとみています。

鉄道や道路、航空などの交通機関に影響の出るおそれがあるため、移動を予定されている方は気象情報に加えて最新の運行情報も確認するようにしてください。
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台風の名前

台風の名前は、国際機関「台風委員会」の加盟国などが提案した名称があらかじめ140個用意されていて、発生順につけられます。

台風11号の名前「ヒンナムノー(Hinnamnor)」はラオスが提案した名称で、国立保護区の名前が由来です。
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