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週刊地震情報 2022.9.4 3日(土)は関東で地震相次ぐ 早朝には震度3

2022/09/04 10:38 ウェザーニュース

この1週間で国内で観測された有感地震の回数は前週に比べるとやや多い水準です。

関東周辺で地震の発生が目立ち、沖縄から奄美周辺でも散発的に起きています。震度3以上の地震は1回発生しました。(8月29日~9月4日10時の集計)

国内:千葉県北東部震源の地震で震度3

千葉県北東部の地震
3日(土)5時24分頃、千葉県北東部を震源とするマグニチュード4.1、深さ約30kmと推定される地震が発生しました。この地震で千葉県東金市や山武市、大網白里市などで最大震度3を観測しています。

千葉県北東部震源の震度3以上の地震は2021年5月以来、1年4か月ぶりの発生です。地震のメカニズムは北西ー南東方向に圧力軸を持つ逆断層型と解析されています。

今回の震源付近は深さ30km前後で地震が頻発している領域で、2019年にはマグニチュード5.1、最大震度5弱の地震も起きている所です。

国内:3日(土)は関東で地震が相次いで発生

関東周辺の震源分布
3日(土)は前述の地震のほかにも関東で地震が相次ぎました。11時55分頃には東京都23区を震源とするマグニチュード4.2、深さ約80kmと推定される地震が発生し、東京都千代田区や神奈川県横浜市などで最大震度2を観測。

また、16時34分頃には茨城県南部を震源とするマグニチュード3.8、深さ約50kmと推定される地震が発生し、茨城県筑西市や坂東市、栃木県宇都宮市、埼玉県久喜市などで震度2。17時39分には茨城県起きを震源とするマグニチュード3.9、深さ約40kmの地震が発生し、茨城県日立市と高萩市で震度2を観測しました。

いずれも地震の多い領域で発生しており、3日(土)に相次いで発生したのは偶然と考えられます。

世界:太平洋プレートと南極プレート境界でM6.3の地震

世界のM4.5以上の地震(USGSホームページ引用/ウェザーニュース加工)
アメリカ地質調査所の解析によるマグニチュード6以上の地震は2回発生しました。最も大きな地震は太平洋プレートと南極プレートの境界付近で発生したマグチュード6.3です。

日本時間の8月30日(火)夕方、ニュージーランドのはるか南東の太平洋を震源とするマグニチュード6.3、深さ約10kmと推定される地震が発生しました。地震のメカニズムは横ずれ型と解析されています。周辺に島はなく、揺れによる影響は出ていません。

今回の震源は太平洋プレートと南極プレートの境界付近です。この付近はプレート同士が離れていく海嶺で、トランスフォーム断層が発達しています。トランスフォーム断層は海嶺にみられ、横ずれ型の地震を引き起こします。ただ、日本付近のようにプレートが沈み込む領域のような巨大地震を起こすことはほとんどなく、今回の震源近くでは大きなものでもマグニチュード6後半に留まります。

参考資料など

※日本国内の震源・震度の情報は特に記載が無ければ気象庁より。海外の震源情報は特に記載が無ければアメリカ地質調査所(USGS)より。発表機関により震源情報に差が生じることがあります。