西進中は"台風の目"が明瞭 今は雲を取り込み大きな雲に
気象衛星ひまわり8号が観測した赤外画像のアニメーション動画をみると、8月30日(火)頃から中心には「台風の目」が見られるようになり、31日(水)頃にかけてしっかりとした台風の渦巻きの雲を維持しながら、西寄りに進みました。
9月1日(木)になると、台風11号の南側ある発達した積乱雲群と合わさるような形になり、渦を巻く雲の範囲が非常に大きくなっています。ただ、明瞭だった「台風の目」が徐々に崩れてきており、今日2日(金)になると、渦は巻いているものの先島諸島の南でほとんど停滞し、台風の中心の北側には雲が少ない状況となっています。
9月1日(木)になると、台風11号の南側ある発達した積乱雲群と合わさるような形になり、渦を巻く雲の範囲が非常に大きくなっています。ただ、明瞭だった「台風の目」が徐々に崩れてきており、今日2日(金)になると、渦は巻いているものの先島諸島の南でほとんど停滞し、台風の中心の北側には雲が少ない状況となっています。
二つの高気圧の間で動きが停滞 すぐ北側の行く手を塞がれる
上空の風の流れを見てみると、日本列島の南側には太平洋高気圧、その西側には大陸からのチベット高気圧があり、台風11号はちょうどその間に位置しています。そこは二つの高気圧の縁にあたり、反時計周りの風が渦を巻いている領域になります。台風11号はその大きな渦の中に入った形となり、移動速度が遅くなりました。
また、台風のすぐ北側は上空の二つの高気圧によって行く手を塞がれてしまったため、北上することができず、やや南下したと考えられます。
この台風の北側を塞いでしまった高気圧が弱まり、隙間ができる3日(土)頃になると徐々に北上を始める見込みです。
また、台風のすぐ北側は上空の二つの高気圧によって行く手を塞がれてしまったため、北上することができず、やや南下したと考えられます。
この台風の北側を塞いでしまった高気圧が弱まり、隙間ができる3日(土)頃になると徐々に北上を始める見込みです。
週末から北上をはじめ、6日(火)頃に九州にかなり近づく見込み
台風11号は4日(日)以降は東シナ海を北上し、海面水温が高いことや風の条件が良いことから再び発達。6日(火)頃には強い勢力で西日本に近づく予想です。台風本体の雨雲が接近する前から湿った空気が流れ込むため、台風がまだ離れている4日(日)頃から太平洋側を中心に雨が強まり大雨となるおそれがあります。
台風本体が近づく5日(月)から6日(火)頃には九州を中心に暴風雨となる可能性があるため、今のうちに備えを進めておいてください。
その後、台風が日本海方面に進む7日(水)も東日本や北日本などで風雨が強まることが想定されるため、台風の進路から離れたところでも油断はできません。
» アプリ 雨雲レーダー台風モード» 雨雲レーダー台風モード
台風本体が近づく5日(月)から6日(火)頃には九州を中心に暴風雨となる可能性があるため、今のうちに備えを進めておいてください。
その後、台風が日本海方面に進む7日(水)も東日本や北日本などで風雨が強まることが想定されるため、台風の進路から離れたところでも油断はできません。
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台風の名前
台風の名前は、国際機関「台風委員会」の加盟国などが提案した名称があらかじめ140個用意されていて、発生順につけられます。
台風11号の名前「ヒンナムノー(Hinnamnor)」はラオスが提案した名称で、国立保護区の名前が由来です。
» 台風11号情報をアプリで見る» 台風11号情報を見る
台風11号の名前「ヒンナムノー(Hinnamnor)」はラオスが提案した名称で、国立保護区の名前が由来です。
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