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東北に吊るし雲が現る 前線の接近が影響

2022/08/20 09:26 ウェザーニュース

今日20日(土)の朝、東北地方で吊るし雲がみられました。この後の雨をもたらす前線の接近が影響しています。

この後は天気が下り坂に

東北地方の上空は前線の接近に伴って、西寄りの風が強めに吹いています。岩手県宮古市上空2000mの観測では8時の時点で西南西の風が12m/sと、早朝に比べて強まってきました。

この風が岩手山を回り込んで、吊るし雲を作ったとみられます。

午後にかけては前線が近づいてくるため天気は下り坂に向かい、岩手県内でも雨が降り出す見込みです。今日みられた吊るし雲は、天気下り坂を示唆する一つの前兆と言えます。

高い山の風下に現れる雲

吊るし雲のでき方
吊るし雲は、高い山の風下に現れます。上空の風に乗って流れる普通の雲と違い、いちど出現すると場所がほとんど動かず、「吊されて」いるように見えるので「吊るし雲」と呼ばれています。

吊るし雲は
 ・上空の風が強い
 ・湿った空気が存在する
という状況の時に発生しやすくなります。

上空の強い風が高い山を越えたり回り込んだりするときに風下側で空気の波が起こり、風が上昇している部分で雲ができるのです。

時間が経過しても空気の波の形状は急には変化せず、風が上昇する場所で雲が出来て、風が下降する場所では雲が消えていくという現象を絶え間なく繰り返すことによって、同じ場所で雲が止まって見えるのです。
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写真:ウェザーリポート(ウェザーニュースアプリからの投稿)
才蔵さん